「不思議なことに、“この人と一生添い遂げなければ…”と思っていた夫と別れるかもしれないと思うと、解放感ですごく気分が良かったんです。大げさですが、スッと不快だった重みが抜けたような気分でした。
でも、精神的には離婚に向いていても、ずっと専業主婦だった私は経済的な不安は拭えず、最後の決心ができなかったんです。そんな時、ずっと元気だった父が突然、心筋梗塞であっという間に亡くなってしまいました」
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もちろん大きな悲しみはあったが、同時に相続でまとまった遺産を手に入れることになった静香さんは、父が背中を押してくれているようにも感じたという。
「遺産は私個人の特有財産になるので、夫に権利はありませんが、娘にも相談し、夫には相続については隠し、不倫相手と一緒に慰謝料を請求し、離婚を求めました。まさか離婚されるとは思っていなかったようで、慌てていましたが、今までの不貞の証拠はたっぷりとあったので、すぐに諦めてくれました。夫は私を完全に舐めていたので、その点は今でも感謝しています(笑)。また、娘も含め、友人や義両親も夫の不倫を伝えると、離婚にすぐに賛成してくれたのも爽快でしたね。
今は、娘夫婦の近所にマンションを買ってのんびり生活している…と言いたい所ですが、将来の事を考えて、スーパーでパートをしています。働くのは30年以上ぶりで慣れるまで大変でしたが、夫との息の詰まる生活を思い出すと絶対に戻りたくはありません」
結婚生活の継続か終結かは、人生の大きな分岐点となるため、簡単に決めることはできない。静香さんは離婚したことで、老後の不安を感じることはあるが、後悔は全く感じていないという。