いよいよ5日後に迫った世界戦。大毅陣営は対デンカオセーンを見据え入念な対策を整えている。
これまで坂田健史、久高寛之などの日本人選手を返り討ちにしてきたが、それでもウイークポイントがあるという。
史郎氏は「4Rまで集中してプレッシャーをかけてきよる。ただ、4Rで集中力が切れる。あとはどうにでも料理できる。最初だけ。その後はクリンチばっかり。また、クリンチが汚いねん」とメンタル面が非常にもろいと指摘する。
確かに大毅は28日に行われた公開練習でも、クリンチ対策に重点を置き、離れ際に何度も鋭いパンチを叩き込んでいた。それだけではない。デンカオセーンには“致命的な欠陥”が存在するという。
「アイツ根性なさ過ぎんねん。パンチくらったらすぐ抱きついてくる。デンカオセーンはパンチある選手が嫌いやねん」(史郎氏)
亀父話を総合すると、前半戦でデンカオセーンの攻撃をしのぎ、中盤勝負に打って出るようだ。
この日、大毅は都内の病院で行われた予備検診を受け、異常なしと診断された。「技術もそうやけどまず気持ちでやります。あとはリングで出すだけ」とあらためて必勝を誓っていた。悲願の世界奪取に向けて、チャンピオンを沈める準備は整った。