審査官から「初めて(イギリスに)来たのか?」と問われたダレノガレは、「初めて」の単語が思いつかず「イエス、アイム、バージン」と答えて、別室へ連行されてしまったという。海外旅行において渡航先のイミグレーション(入国審査)は最初のハードルと言える。ほとんどの国ではそのままスタンプを押してもらえるが、中にはそうではない場合もある。
「ダレノガレ明美がトラブルを起こしたイギリスの入国審査は厳しいことで知られていますね。イギリスはEU加盟国ですが、審査なしで移動の自由を保障するEUの『シェンゲン協定』には参加していません。入国時には、目的や滞在日数などを聞かれます。簡単な内容ですが英会話ができないと答えに困るかもしれませんね。事前に聞かれる内容を把握しておく必要があるでしょう」(旅行ライター)
さらにイギリスだけではなく、日本からしてみれば身近な観光地であるハワイやグアムでも、英語で質問を受けることがある。ただ、こちらは場合によっては日本語で聞いてくれることもあるようで、イギリスよりは難易度は低そうだ。一方でお隣のあの国に入るときには注意が必要だ。
「中国では、入国時にガイドブックを持っていると、別室に連れて行かれ、没収される可能性があると言われています。日本のガイドブックは台湾を中国領土として記載していないというのが理由でしょうね。有名なガイドブックである『地球の歩き方』(ダイヤモンド社)は、入国審査時に手に持たないよう、誌面上で注意喚起しています」(前出・同)
こうした情報はネットを調べれば、当事者の体験記が多く載っている。海外旅行には事前のリサーチも重要と言えるだろう。