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芸能人のピアノ自慢番組は面白い

 ピアノを上手に弾くということは、大変なことだ。
 たとえば本来クラシックのピアニストは、一日10時間程度は練習して、ご飯を食べている時でもピアノのことだけを考えているくらいで普通なのである。

 フジ3日の《芸能人特技王決定戦TEPPEN》では、ピアノ王決定戦があった。
 まず登場したのは、「お笑いをはじめる前からピアニストを目指していた」というふかわりょう。ポップス曲のレット・イット・ビーで挑戦。洒脱なジャズアレンジは自己の手によるものらしく、かなり上手なのは間違いなかった。たぶん毎日稽古を欠かしていないのだろう。
 ただ若干のミスタッチのみで、みんなの失笑を買えるのはそのキャラならでは、だ。審査員たち(服部克久・中島啓江・米良美一)の評価は30点満点中、19点。「それでは結果をお待ちください」と言う高島彩アナに対し、「高島さん、なんで半笑いなんですか!」と食ってかかった。

 次の絶対音感を自称する里田まいは、「お馬鹿キャラは今日で辞めます!」とあまり見せない気合の表情だ。ふかわと同じくポップス曲、宇多田のFirst Loveで挑戦。演奏はごく堅実なものだったが、それ以上に客の心を掴む雰囲気作りはさすが。得点は22点。多少長けた技術はあってもまったく客の心を掴めなかったふかわより高得点だったのは誰もが納得したろう。

 相手の健闘を称えたはずのふかわ。しかし逆に中島から、「落ち着いてから弾けばいいのがわかっていながらなぜそれを自分でしないのか」と涙すら浮かべながらの渾身の叱責を受けてしまうことに。しかし、「(中島さんの)目がみれないんですけど…」と、また会場を笑わせた。

 次が椿姫彩菜。「一日15時間練習していた」、という椿姫だが、審査員服部も「クラシック曲を披露する準備が出来ていなくて残念」というようにショパンの《華麗なる大円舞曲》で実力を出し切れず、ミスタッチに終始する残念な結果に終わった。それでも点数は、ふかわ越えの20点。

 それから安田大サーカスのクロちゃん。たどたどしいながら懸命に“戦メリ”を弾きこなす姿はなかなか感動させた。結果は、ふかわと同じ19点。

 最後は、かつみ・さゆりのさゆり。チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番の1楽章冒頭部分。初演時演奏不可能とまでいわれた難曲を、オーケストラ部分も弾くアレンジを加えて難しい和音も見事に弾ききった。本人曰く「(ミスが)悔しい」というものの、音大出身のプライドを見せ付けた演奏だった。結果は25点、さゆりの優勝だった。

 TEPPENというからには、同番組剣道王決定戦で気合を見せた長谷川初範や、プロっぽい絵画を披露した南海キャンディーズのしずちゃんのような玄人はだしの人が出てきてほしかったものだが、有名人が一生懸命になっている姿はやはり引きつけられるものがある。かくし芸大会のテーマ別選手権のような企画は、意外に面白いかもしれない。

 誰がピアノがうまいか、という話題はけっこう多くの人の関心があることだろうから、続編を望みたい。今後、初心者のクロちゃん“枠”は除いたガチ勝負での、ふかわのリベンジ戦などもよさそうだ。のだめを吹き替え無しで撮影しようと意欲満々だった上野樹里…など、女優枠も出来たら文句なしだろうか。

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