ネット上で話題になっているのは、26日にアップされた「開けるのが超難しい秘密箱、全箇所に接着剤つけておきますwwwww」という動画。その中でカンタは、相方であるトミーが“強運”とした上で、「順番が決まっててその手順通りやっていかないと開かないという代物」と、寄木細工でできた秘密箱を紹介。それを2つ用意し、トミーと「どちらが早くからくり箱を開けられるか競う」という企画を展開した。しかし、カンタはトミーに渡す秘密箱の全面を接着剤で固め、開けることができないように細工。自身は事前に秘密箱を開ける練習をし、見事圧勝するという結末だった。
しかし、動画の中で登場した寄木細工の秘密箱というのは、創始が江戸後期という箱根の伝統工芸品。職人による手作り品で、土産物としても人気を博している。今回、動画で紹介されたのは27回で開く秘密箱としてはスタンダードなものだが、動画アップ後、ネットユーザーから「職人が心を込めて作ったものをネタのために台無しにするなんて…」「秘密箱を作った人がこの動画見たら悲しむと思う」「大変な思いで作られてる伝統工芸品を日本人が自ら台無しにするってどうなの?」といった批判が噴出している。
昨年3月には、人気ユーチューバーの「はじめしゃちょー」が動画の中でゴルフクラブを折ってメーカーから苦情を受けて大炎上していたが、ユーチューブは子どもも多く視聴しているため、「真似する人が出る」「物を雑に扱っていいって勘違いを助長させる」といった声が寄せられていた。
今回の批判を受け、「水溜りボンド」は動画の概要欄で「今回、寄木細工に関してしっかりと知識を持たずに撮影してしまいました。そのため動画内での行為は軽率だったなと思います」とし、「今後の撮影でより配慮するとともに、ご覧になる方は真似しないようにお願いいたします」とコメント。ファンからは「過剰反応しすぎでしょ」「いいことではないかもしれないけど、みんなで責める事ではないと思う」といった擁護の声も見受けられた。
決して安価ではない寄木細工の秘密箱。職人の想いも詰まった伝統工芸品だったこともあり、「軽率」と感じたネットユーザーは多かったようだ。