第9話では尚(戸田恵梨香)がついに妊娠し、男児を出産。真司(ムロツヨシ)の小説家としての仕事も順調で、幸せな家庭を築いていたのだが、尚は真司の担当編集者・水野(木南晴夏)に人知れずコンプレックスを抱いていて――というストーリーを描いていた。
そんな中でも視聴者の注目を集めていたのは、尚の母・薫(草刈民代)と尚の元婚約者で主治医の侑市(松岡昌宏)との関係だ。第7話から少しずつ接近していたふたりだったが、第9話ではバーで楽しい時間を過ごし、そのまま侑市の自宅へ。その後も交際を続けていたが、侑市の母(夏樹陽子)に関係がバレた。それでもふたりは反対を押し切り結婚をするという展開が描かれた。
この展開に視聴者からは、「ふたりとも自然体ですごく素敵だった!」「年の差あってもこういう夫婦いいなって思えるカップリングだよね」「少しずつ惹かれ合って、相性ぴったりの人とお似合い夫婦になれるのっていいね」などと絶賛する声が続出。一方、「中山美穂と藤井流星と全然違う…」「『黄昏流星群』と同じ設定なのになんでこんなに素敵に映るんだろう」などと、木曜ドラマ『黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜』(フジテレビ系)と比較する声も見受けられた。
「『黄昏流星群』でも、中山美穂演じる主婦・真璃子が娘・美咲(石川恋)の元婚約者・春輝(藤井流星)と恋に落ちるというストーリーが展開されていますが、ネット上では『娘の婚約者とどうこうなるってありえない』『さすがに娘の婚約者はありえない』とブーイングの嵐でした」(ドラマライター)
『黄昏流星群』がブーイングを受けた一方、『大恋愛』が評価された理由には、視聴者が納得できる理由が描かれていたことにあるという。
「『大恋愛』の薫は、賢く聡明な女医でありながらも、ふと弱さを見せたり、外で完璧に見えても実は甘えてくる年上の女性というキャラクター像が共感を呼びました。一方、『黄昏流星群』の真璃子はいまいち春輝が惹かれた理由が明確になりませんでした。共通点と言えばふたりともハーブティーが好きなことくらい。リスクを冒してまで春輝が真璃子を口説く理由が視聴者には分からず、また、真璃子もなぜ春輝を強く拒まないのか、毎回視聴者は首をかしげているのです」(同)
視聴率でも『大恋愛』に軍配が上がった今回の二作品。『大恋愛』でふたりはゴールインしたが、『黄昏流星群』では果たしてどう決着するのだろうか――。