報道によると、チームの指揮を執る栗山英樹監督が明らかにした。また、具体的な日程としては今月22〜23日のロッテ2連戦(どちらもZOZOマリン)、24日オリックス戦(京セラドーム)のいずれかが有力視されている。
二軍降格以降の吉田輝は、8月24日DeNA戦を皮切りに4試合に登板。総合成績は「4試合・0勝1敗・防御率5.03」となっているものの、直近の登板となった今月17日のヤクルト戦では「2回無失点・2奪三振」という成績をマークしていた。
今回の一件を受け、ネット上のファンからは「もし昇格なら全力で応援したい」、「シーズンの最後にいい経験になりそう」、「二軍でも打たれてるから正直投げないでほしい」、「中継ぎで起用した方がまだよさそう」とさまざまな反応。
一方、「まだCSの可能性あるのに吉田輝を登板させるのは無謀すぎる」、「話題作りで言ってるようにしか思えん」、「他にいい投手いるだろ、どれだけ信用してないんだよ」、「吉田輝がCSへの後押しになると思ってるならもう末期だ」といった、栗山監督への批判も数多く寄せられている。
CS圏内の3位ロッテまで3.5ゲーム差の5位に位置するチームだが、既に自力でのCS進出の可能性は消滅。また、他チームの結果次第では、最短で20日にもCS進出の可能性が完全消滅する。ここから逆転でCSへの切符をつかむためには、吉田輝の登板が有力視される3試合を含め、一つも負けられないといっても過言ではないほど厳しい状況に追い込まれている。
ただ、今シーズンの吉田輝は「3試合・1勝2敗・防御率10.80」と一軍では二軍以上に失点がかさんでいる上、パ・リーグ相手には「1試合・0勝1敗・防御率27.00」と一つの白星も挙げられていない。その右腕をCS進出の懸かる大事な試合に送り込むのは、本人・チーム共にリスクが大きすぎるようにも思える。
また、特に負けられない3位ロッテとの直接対決2連戦のうち、23日の方はロッテ一筋25年間の大ベテラン・福浦和也の引退試合でもある。チケットが完売していることを考えると、この日の球場はロッテファンで満員、つまり日本ハムにとっては完全アウェーの状況となることは必至。そのような試合で先発するとなれば、吉田輝にさらなる重圧がかかることは想像に難くない。
栗山監督が報道通りに吉田輝を一軍に呼ぶかどうかはまだ確定していないが、もし確定となればさらに物議を醸すことは避けられなさそうだ。
文 / 柴田雅人