そんなホンジャマカには、ちょっと意外な過去がある。結成時は、11人という大所帯だったのだ。恵は、23歳で芸能界に入り、88年にユニット結成。そのなかには、26歳だった石塚、のちに妻となる女性もいた。しかし、うだつが上がらなかったため、メンバーが相次いで脱退。89年、コンビのホンジャマカとして再始動した。再来年、活動30周年の節目だ。
90年代には、ソロ活動が増加。高視聴率バラエティ『関口宏の東京フレンドパーク』(TBS系)へのレギュラーを境に、人気が爆発した。今では、所属するワタナベエンターテインメントを支える大きな柱となっている。
いっぽう、今年がデビュー20周年にあたるのは、インスタントジョンソン。この3人も、不可思議な芸人編成を経て、今に至っている。
もともと、じゃいは“ジャンキー”というコンビ芸人だった。ところが解散後、スギ。と“ジョンソン”を結成。そのスギ。が、所属する太田プロダクションの主催セミナーに通っていたゆうぞうと、期間限定のコンビ“インスタント”を組んだ。つまり、インスタント+ジョンソンで新たに誕生したのが、今のトリオというわけだ。ゆうぞうの決め台詞「おつかれちゃ〜ん」が人気フレーズになり、今では事務所でダチョウ倶楽部に次ぐ古参トリオだ。
相方を変えて落ちついたパターンや、コンビ・トリオ時代を経てようやく売れた芸人は多い。だが、ホンジャマカのように元11人ユニット、インジョンのようにコンビ芸人の合体といった例は、きわめて稀。この流浪ぶりも、芸人らしい。