生放送された同番組では、プロの声楽家らが芸能界のしがらみなどに左右されず「忖度なし」で、本当に歌唱力の高い女性歌手30人を決めた。
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声楽家が選んだだけあって、ちあきなおみや天童よしみといったベテランから、椎名林檎や新妻聖子、水樹奈々といった平成世代の流行歌手まで幅広くランクインした。
第1位は「昭和の歌姫」こと美空ひばりだった。ただ、この放送の直後ネットでは「なんとなく予想がついていた」「まあそうなるよね」「何の驚きもなかった」といったため息交じりの声が漏れた。
美空ひばりは『柔』『川の流れのように』『悲しい酒』などの大ヒット曲を持ち、令和元年までのレコード・CDの売上枚数が1億枚を突破するなど、誰もが認める一流歌手。ただ、1989年に亡くなってから31年あまりが経過する。現役を差し置いて、いまだに「歌唱力ナンバーワン」の歌手であるか疑問に感じた人も多かったようだ。
なお、美空ひばり以外の故人では本田美奈子.(2005年没)が24位にランクインしていたが、1937年生まれの美空ひばりと同じ世代のランクインはなかった。これに「もう美空ひばりは殿堂入りにしたらどうか」「現役歌手限定のランキングにしないと趣旨がぶれる気がする」などと、ランキングに疑問を呈する声があった。
また番組では「忖度なし」を強調していたが、ネットでは「美空ひばりは誰もが認める歌のうまい人だし亡くなっているので、忖度や選べない場合の逃げ道に使われているのでは?」といった指摘もあった。
亡くなって30年以上が経過した今も名前が挙がるのは人気ゆえか、それとも便利に使われているだけなのか……。