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まったく落としどころが見つからない土屋アンナ初主演舞台の上演中止騒動

 8月に東京と兵庫で上演予定だった、モデルで歌手の土屋アンナの初主演舞台「誓い〜奇跡のシンガー」が中止となったことが29日、同舞台の公式ホームページ(HP)で発表された。

 製作サイドは土屋が稽古を無断欠席したことを中止の理由にあげ、法的措置をとる可能性も示唆。ところが、土屋サイドの所属事務所は「事実無根」と真っ向から反論しすでに収拾のつかない事態に陥っているようだ。

 「土屋といえば、破天荒な性格で知られているため、二日酔いなどで稽古を無断欠席したのならばなんとなく納得だったが、実は、原作者の意向を受けて製作サイドに善処を求めたが、そうしているうちにいきなり中止が発表された」(芸能記者)

 舞台は重度の障害を抱えながらも、歌手となって紅白出場を目指す濱田朝美さんの著書「日本一ヘタな歌手」(光文社)が原案。この件を報じた各スポーツ紙によると、製作サイドは公式HPで土屋が8回予定されていた稽古に2回しか参加せず、無断欠席が続いたことを中止理由として強調。「土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく、損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です」と法的措置をとることも示唆した。

 これに対し、土屋の所属事務所はマスコミ各社にファクスを送り「事実無根」と反論。

 今月16日に土屋が濱田さんと初対面した際、濱田さんから「台本を見せてもらってませんし、許可もないまま、舞台の話が進んでおります」とつづられた手紙を渡されたため、事務所は製作サイドに、濱田さんへの配慮を申し入れたが受け入れられず。土屋は16日までは予定通りに稽古に参加したが、「原案者の許可がなければ、稽古に参加できません」として、17日以降は舞台稽古への参加を取りやめていたというのだ。

 濱田さんは29日に自身のブログを更新してこれまでの経緯を説明し、「土屋アンナさんは、全くの無実です」と土屋サイドの主張を裏付けている。

 ところが、主催者サイドは一部スポーツ紙の取材に「(濱田さんの著書の)出版元である光文社の担当者、濱田さんの代理人弁護士に会い、企画書を見せ、承諾をいただいている」とコメント。双方の言い分は真っ向から対立している。

 「前代未聞の上演中止騒動となったが、第三者が仲介に入らないと双方の主張は平行線をたどってしまうことになるだろう。土屋も思わぬ騒動に巻き込まれてしまったに違いない」(同)

 チケットの払い戻しなど、それなりにお金が絡むだけに、今後の展開が大いに注目される。

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