番組では虐待死させた父親が、事件2日前から娘を起こして立たせるなどして、眠らせないことがあったなどと紹介。このニュースを聞いた梅沢は「悔しくて悔しくて。俺も娘2人持っているから。よくこんなことができると思って。人間じゃないよこの野郎は」と怒りをぶつける。
さらに、「個人的な意見」として、「できることなら娘が受けた虐待、あいつにしてやりてえよ。どんなに苦しかったか、どんだけ辛かったか。ほんとに」「腹立つなあ、なんでこんなことできるんだろう?」と同じ娘を持つ親として激怒した。
その後、番組は亡くなった娘が学校のアンケートで被害を訴え、児童相談所が一時身柄を預かったこと、そして「そのアンケートを見せろ」と父親が凄み、教育委員会が怯えてみせてしまったこと、さらに娘が父親から強要される形で「アンケートは嘘」と書かされ、それを「強要されて書かされたもの」と認識しながら児童相談所が身柄を父親の元に返してしまったことが紹介される。
梅沢はこれを聞くとヒートアップ。「児童相談所の対応が書かれたフリップを指差しながら、「ここも間違いだよ。わかるだろ、どういうことをしてきたかなんてことは。他人事だからこういうことするんだよ。渡したやつ名前を発表してくれよ。庇ってやることはねえだろ。この人達が渡さなければ娘さんが死ななくて済んだかもしれないんだぞ。よくそういうことを人ごとのようにやれるもんだって」と激怒。
コメンテーターのナジャ・グランディーバも「家の中でお父さんに暴力振るわれてて、お母さん助けてって見ても何もしてくれない。その気持ちを考えたら、こっちも涙出てきますよね」とコメント。これを聞いた梅沢は「選んでこの夫婦の子供になったわけじゃない。まったくひどいことをしやがるよ。なんかしてやりてえよ」と怒りを見せる。
そして最後に、「お願いしたいのは、裁判所でもなんでもいいからさ、特例を作ってこういうことしたやつは凄い罪になるんだってことを1回やってくれよ」とまくしたてた。同じ父親として、逮捕された父親の振る舞いが許せなかったようだ。
この怒りに、ネットユーザーも「その通りだと思う」「子を持つ親なら皆そう思っていると思う」「重い罪にするべきだと思う」と賛同者が続出。そして、児童相談所についても「責任を取らないのはおかしい」「名前の発表はやりすぎだけどお咎め無しなのはおかしい」など、責任を問う声が噴出することになった。
今回のような常軌を逸した児童虐待は昨今増えつつある。いずれも子供が被害を訴え児童相談所が一度は預かるが、親から「家庭の問題」として返すよう求められそのまま引き渡し、子供が亡くなっている。
子供を虐待する親の罪を重くすることも検討するべきだろうが、それと同様に児童相談所の職員が子供の命を軽視しているとも思える対応を取っていることも問題と言わざるを得ない。今回対応した柏児童相談所は、「虐待は嘘。帰りたい」と訴えた手紙が「父親に書かされたもの」と認識しながら家庭に返しており、虐待死を誘発させたと批判を浴びている状況。
一方で、「児童相談所の対応にも限界がある」「親に凄まれたら自分でも返してしまうかもしれない」との声や、「最も悪いのは虐待をした容疑者」との指摘も。また現在、柏児童相談所やアンケートを見せたとされる野田市教育委員会にクレームの電話が殺到していることについて、「本当に悩んでいる子供が連絡できない」と自制を呼びかける声もある。
ナジャ・グランディーバが言うように、助けを求めたにもかかわらず、周りの大人全てがそっぽを向き、極めて適当な対応を取られた娘の気持ちを考えると、梅沢のように怒りの感情を持つのは当然のことだろう。そして、柏児童相談所や野田市教育委員会が虐待死を招くような行動を取ってしまったことは、紛れもない事実だ。
虐待を繰り返す親は重罪とするとともに、児童相談所や教育委員会が、虐待を行う親に対してどのように接するべきかなどの指針を国が策定し、指導していくべきなのではないだろうか。