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聖地CORE STADIUMの地下プロレス、巡りめぐって27戦目は…観るも地獄、闘うも地獄! 9・11『EXIT-86 CORE:A2』

 米国・ニューヨークの同時多発テロからちょうど10年、東日本大震災からちょうど半年の忘れ得ぬ「9・11」に、地下プロレス『EXIT-86 CORE:A2』が、反原発デモで騒然となった東京・新宿はCORE STADIUMにて挙行された。

 2008年5月に地下プロレスが初開催されて以来、“地下の聖地”として定着したCORE STADIUMでは、試合開催のたびにアルファベットで開催数がカウントされてきた。しかし初開催以来、驚異的なペースで試合を重ねてきたCORE STADIUMでは、すでにアルファベット「Z」まで開催数がカウントされている。以降の開催試合はどうナンバリングされるのか、多くの地下フリークたちの間で注目されていたが、一巡した27戦目の開催試合である今回は『CORE:A2』の名が冠せられた。以降二巡、三巡しても“聖地”の闘いは未来永劫続いていくことと、この日の観客に印象づけられたことは間違いない。
 そして聖地CORE STADIUMは、“地下戦士育成基地”すなわち“地下の虎の穴”たる過酷な闘技場であるため、残暑厳しいこの日も当然ノーエアコン・ノー冷房。季節外れの猛烈な湿気も相まって、選手も観客もうだる酷暑の中汗まみれで“共闘”する、過酷極まる27戦目となった。

【第1試合 地獄脱出五番勝負・第一戦】
“第1回地獄トーナメント優勝者”“地獄妖怪”入道
 vs
“執念の空手デビル”326

 8・14『EXIT-83 CORE:Z!!』の地獄トーナメントで最後まで負け残り、“優勝者”という烙印を刻み込まれた入道。同日のトーナメント直後には“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキーとのシングル戦を組まれ、8・28『EXIT-84 KEY』では富豪2夢路、小笠原和彦との連戦を強いられるなど、“地獄の覇者”となって以降、まさに地獄にふさわしい責め苦が彼のもとに降りかかり続けている。
 この日から入道の闘いに「地獄脱出五番勝負」の名が冠せられることとなった。その初戦に立ちはだかるのは、地獄トーナメント決勝で相まみえた宿敵・326。この闘いに敗れれば、地獄の災いが自分に降りかかってくる…とばかりに危機感に満ちた326は、開始直後から突きと蹴りで入道を圧倒。
 しかし一連の地獄の責め苦により、打たれ強さとタフネスにさらに磨きがかかった入道は、十八番のセントーンで形勢逆転。すかさずキャメルクラッチで畳みかけ勝利、地獄脱出への第一歩をまず踏み出した。

【第2試合】
“人間狂気”紅闘志也 & “頭突鬼世界一”富豪2夢路
 vs
“ジャパニーズ和尚”日龍 & “執念の空手デビル”326

 これまで幾度もタッグを組んできた紅&夢路の“地下ツートップ”だが、この日の両者の出で立ちに、居合わせた誰もがどよめいた。紅と夢路が身に纏う青い道衣。それは夢路が先日のベトナム遠征で出会った、彼の地に伝わる秘伝の武術「ボビナム」の道衣であった。
 ベトナム秘伝の武術・ボビナム。それは、フランスの植民地支配下にあった20世紀初頭のベトナムにおいて編み出された。この武術の威力を恐れた時のフランス統治府は、ベトナム人民にボビナムの習得を禁じたという。夢路はベトナムに赴いた際、ボビナムの高名な師範に出会い“秘伝書”を授かった。夢路が日本に持ち帰った秘伝書は紅闘志也の目にも留まり、地下王者の飽くなき格闘への探求心をさらに高めることとなった。そしてこの日の紅と夢路に「ボビナムで闘え」と命じたのは、地下プロレスを支配する、かのフランス暗黒組織。やはり地下のすべては、フランスに通ずるのか−−。
 青い道衣に身を包んだ夢路は、軌道のつかめない想定外の動きから廻し蹴りやフックを打ち込む。相手のタックルをガブった道衣姿の紅は、背中にヒジではなく首筋に手刀を叩き込む。この一戦ではボビナムの全容を掴むには至らなかったが、その片鱗だけは垣間見ることができた。
 しかし結局は両者ともに途中から道衣を脱ぎ捨て、通常のコスチュームに。紅もムエタイ殺法に闘いを戻し激勝した。ボビナム戦士としては、未だ発展途上のネパール無差別級王者と地下世界王者。今後、彼らの闘いにボビナム秘伝の奥義が加われば、とてつもない戦力アップとなりそうである。

【メインイベント】
“リバプールの貴公子”KENDO KEITA vs “タックル将校”竹嶋健史

 記念すべきCORE STADIUM“二巡目初戦”のメインを飾ったのは、地下の未来を担うにふさわしい若きレスリングマスター同士のシングル対決だった。
 矢野啓太改めKENDO KEITA、23歳。竹嶋健史24歳。地下プロレスといえば、“劇画王”として知られる故・梶原一騎氏が連綿と描き続けてきた“梶原ロマン”そのものに他ならないが、この二人はいわば“梶原を知らない世代”。竹嶋にいたっては、一昨年のCORE STADIUM初戦の当時は地下のリングに上がってすらいない。そんな両者がCORE STADIUM開催二巡目の一夜を締めくくるのは、地下プロレスの未来を示す、ある意味象徴的なマッチメイクといえる。
 試合は観る者すべての期待を寸分も裏切らない、静かながらも秘めたる熱をはらんだ、スリリングなグラウンドレスリングの攻防が続く。KEITAが難解極まるストレッチを極めれば、竹嶋は腕十字と三角絞めの連携で対抗。
 試合時間が20分に差しかかろうとする刹那、KEITAがサマーソルトドロップで勝負を懸けるが竹嶋がかわし不発。すかさず竹嶋は命綱の低空タックルを三発続けて打ち込み、一気に形勢逆転! リング中央で片羽絞めを極め、誰もが竹嶋の先輩超えを確信した瞬間に、レフェリー小笠原和彦は試合のストップを宣告。しかし手を挙げられたのはKENDO KEITAであった。絞められながら、竹嶋の脚を極めていたのだ。
 勝利しながらも試合後、脱水症状でマットに這ったまま身動きがとれないKEITA。それほどまでに壮絶な試合であり、竹嶋の成長・猛追はKEITAをそこまで苦しめるレベルに達していたのだ。酷暑の中のCORE STADIUMで、また一つ地下の名勝負が誕生した。

 全試合結果は以下の通り。

◆地下プロレス『EXIT-83 CORE:Z!!』
2011年9月11日(日)開始:18:00
会場:東京・新宿歌舞伎町二丁目「CORE STADIUM」

<第1試合 地獄脱出五番勝負・第一戦>
○入道(7分59秒 ラクダ固め)●326

<第2試合>
○紅闘志也、富豪2夢路(11分33秒 TKO)日龍、●326 ※飛びヒザ蹴り→サヨナラスパーク

<第3試合>
○KENDO KEITA(19分44秒 足固め)●竹嶋健史

※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。

地下プロレスtwitter
http://twitter.com/Chika_Wrestling
地下プロレス データベース
http://www43.atwiki.jp/wuw-exit/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
地下プロレス“天国地獄トーナメント”はまさに…負けたら地獄! 8・14『EXIT-83 CORE:Z!!』
http://npn.co.jp/article/detail/05756967/

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