だが、そんな骨格標本が実在したとしたら、貴方はどう思うだろうか。
通常、学校などに保管されている骨格標本はプラスチック製のものがほとんどであるがなかには都市伝説のような話であるが「本物の人骨」を用いた標本も実在しているという。
2014年、こんな騒ぎがあった。ルーマニアの某学校の教室にて50年間置かれていた教材の全身骨格標本が、かつて同学校に在籍していた 校長先生のものであったということが判明。この教師は非常に教育熱心ないい先生であり、自分の遺骨を教材にしてほしいとの遺言により標本になり、寄贈されたのだという。この話が大きくなり、ルーマニアの保健当局が一時的に標本を押収して検査する自体になったが、衛生的に問題も無かったために再び学校に戻されたという。怖いながらも心温まる話である。
今回ご紹介している写真は作家でありオカルト研究家でもある山口敏太郎氏が、この度ある人物より手に入れた頭蓋骨である。これはある施設にてごく普通の骨格標本として用いられていたものなのだが、なんと実は本物の女性の骨を使用したものだったという。
なお、ルーマニアの学校の骨格と同じように防腐処理などの保管に必要な措置はきちんと行われているとのことだ。
山口敏太郎所有の人骨標本は今夏、お台場の「山口敏太郎の妖怪博物館」へ展示される予定だ。
ルーマニアの標本は教育熱心で生徒思いの先生の思いがこもったものだったが、果たしてこの骨格標本にはどのような思いが宿っているのだろうか…? 是非その目でご覧いただきたい。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所