草なぎが演じるのは、東京・新宿のショーパブでダンサーをしている、男性として生まれたトランスジェンダーの凪沙役。
凪沙が育児放棄された親戚の少女・一果を預かり、一果の苦悩を受け止めるうちに、感じたことのなかった“母性”が生まれ、一果のために凪沙は尊い決断を下す―という切なくも美しい愛の物語が描かれるという。
Netflixの話題作「全裸監督」や、映画「下衆の愛」を手掛けた内田英治監督が、約5年前に構想して脚本を書き上げた完全オリジナル作。先月下旬にクランクイン。草なぎはロングヘアのかつらを着けるなど女装し、都内や近郊で撮影しているというのだ。
「SMAP時代だったら、おそらく絶対にオファーを受けなかったような難役。今年、主演映画『台風家族』が公開されたものの、主要キャストの新井浩文被告が強制性交罪で逮捕・起訴され公判中。おかげで公開延期になるなど作品のこと以外で話題になり、作品の内容についてはあまり話題にならなかった」(映画業界関係者)
草なぎと同じ事務所に所属する元SMAPの稲垣吾郎、香取慎吾は今年、そろって主演映画が公開された。
稲垣は阪本順治監督の「半世界」が2月に、香取は白石和彌監督の「凪待ち」が6月に、そして、草なぎの映画が9月に公開されたのだが…。
「3人とも、ジャニーズ独立後、初めての主演映画とあって、かなりの意気込みで映画賞を狙っていたが現状だと受賞は難しそう。草なぎは難役に挑むことで、本気で映画賞を狙っているようだ」(芸能記者)
現代社会にマッチしたテーマの作品だけに、公開が近づいたら話題になりそうだ。