今週の函館デビューの注目馬は、7月6日(土)函館5R芝1200m戦に出走予定のダンディーズムーン。馬名の由来は「暖+馬主名より+父名の一部」。牡、鹿毛、2011年2月20日生。栗東・中村均厩舎。父アドマイヤムーン、母アドマイヤダンサー、母父エルコンドルパサー。生産は新冠町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主は田島大史氏。2012年北海道サマーセールにおいて1,050万円で落札された。近親には5連勝でジャパンカップダート(GI)を制したアロンダイトがおり、先週ピックアップしたウォフラムと同じく祖母のキャサリーンパーからなる名牝系の一族。本馬は頸がやや太く、骨太でしっかりとした馬体をしている。全体を見ると後駆よりも前駆の方が勝っており、掻き込みが強くパワフルな走りをしている。ゆえに長い距離よりも短い距離の方が合っており、適性距離は1200m〜マイルまでといったところか。悍性の強そうな顔立ちをしているが、短い距離を得意とする馬体と気性とのバランスが取れた1頭と言えよう。なお、鞍上には大野拓弥騎手を予定している。
中京デビューの注目馬は、7月6日(土)中京5Rダート1400m戦に出走予定のローブデソワ。馬名の由来は「絹のドレス」。牝、栗毛、2011年4月11日生。栗東・今野貞一厩舎。父スペシャルウィーク、母ベルベットローブ、母父Gone West。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はシルク。クラブ法人・シルクホースクラブの募集馬で総額1600万円。半兄には2010年デイリー杯2歳S(GII)で2着に入り、現在はダートを主戦場として活躍しているアドマイヤサガス(父フジキセキ)や、ダートで3勝を挙げているチェスナットバロン(父フジキセキ)、ダートで2勝を挙げたアドマイヤマリン(父クロフネ)、芝で1勝を挙げているライジングゴールド(父ステイゴールド)がいる。デビューした兄弟はすべて勝ち上がっている堅実な母の仔。母系が強く出るようでダート馬に出る傾向にあり、本馬も例に洩れず繋ぎが立ち気味なことや、後駆より前駆の方が勝ったつくりはダート適性の高さをうかがわせる。ただ、まだ胸前が少し寂しいが、それでも堅実に走ってくる血統だけに今後の成長に期待したい。頸が太く短いことや、前駆が勝ったつくりからマイルくらいに適性がありそうだ。なお、鞍上には浜中俊騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。