今週の福島デビューの注目馬は、6月30日(日)福島第5R芝1800m戦に出走予定のウォルフラム。馬名の由来は「銀白色の硬い金属」。牡、芦毛、2011年5月4日生。栗東・高野友和厩舎。父クロフネ、母タンザナイト、母父サンデーサイレンス。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。クラブ法人・キャロットクラブの募集馬で総額3000万円。半姉には全4勝を挙げ、秋華賞にも出走したモルガナイト(父アグネスデジタル)や、半兄に芝中距離路線で3勝を挙げているラブラドライト(父キングカメハメハ)、伯父には5連勝でジャパンカップダートを制したアロンダイト(父エルコンドルパサー)がいる。祖母のキャサリーンパーからなる母系は非常に優秀で活躍馬が多い。本馬はクロフネ産駒であるが、バランスの良い好馬体で柔らかみがある動き。繋ぎはクッションがありスナップの効いた走りをしている。芝ダート兼用馬で、トモには良質な筋肉が付いており力強い走りが期待できる。ただ、遅産まれということもあり、まだ全体的に成長途上な部分が多く本格化はまだ先。距離はマイルよりの中距離路線が良さそうだ。なお、鞍上は池 添謙一騎手を予定している。
中京デビューの注目馬は、6月30日(日)中京第5R芝1600m戦に出走予定のリラヴァティ。馬名の由来は「スリランカの女王名」。牝、黒鹿毛、2011年3月5日生。栗東・石坂正厩舎。父ゼンノロブロイ、母シンハリーズ、母父Singspiel。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。クラブ法人・キャロットクラブの募集馬で総額3600万円。半兄にはデビュー2連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制したアダムスピーク(父ディープインパクト)がいる。牝馬らしい丸みを帯びた好馬体をしており、顔は賢そうな顔立ち。ゴムまりのようなフットワークをしており、後肢のつくりからもキレで勝負するタイプ。環境対応力が高く、飼い食いが落ちな いことから内臓面が強いことがわかる。馬体、内臓面、気性的にも高レベルで、来年の牝馬クラシックを賑わせてくれる1頭となるだろう。なお、鞍上には浜中俊騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適性を見極める。特技は寝らわ上げ。本サイト毎週火曜日掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜日掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。