NXTで活躍している日本人女子スーパースター“海賊姫”カイリ・セインは、先週苦杯をなめさせられた因縁のレイシー・エバンスとの雪辱戦に挑んだ。カイリは体格に勝るレイシーからヒザ蹴りやボディスラムを食らいピンチを招いたが、レイシーの重爆ムーンサルトプレスを間一髪で回避すると、叫びながら渾身のスピアー3連発、続けてスライディングDをたたみかけるように打ち込んだ。終盤は腕十字で捕まえて完全にペースをつかむと、最後はトップロープから必殺のインセインエルボーをズバリと決めて、因縁のレイシーから勝利。見事に雪辱を果たした。
NXTにはスターダム時代の先輩で、絶対王者だった紫雷イオが近日中にWWEと契約し、参戦してくることが濃厚な状況。カイリにとってはイオが入ってくるまでに、NXTの女子王座を奪還し、良い立場にいたいところだ。
また日本時間6日に配信された軽量級ブランド205 Liveでは、メインの試合中に突然、ヒデオ・イタミが乱入。クルーザー級王座挑戦を狙うムスタファ・アリとバディ・マーフィーのシングルマッチをぶち壊した。
試合は多彩な飛び技で攻撃を仕掛けるアリに対し、マーフィーがこれをパワーで跳ね返す。好勝負にファンも興奮していた。しかし、アリがトップロープに上り054スプラッシュを狙ったその時、ヒデオが現れてアリを襲撃したのだ。ヒデオはマーフィーにも串刺しドロップキックを見舞うと、最後はアリをドラゴンスリーパーの体勢で捕まえて強烈なヒザを食らわせた。ヒデオは不敵な笑みを浮かべて「リスペクト・ミー」と会場に称賛するよう要求。ファンからは当然のように「ノーリスペクト」コールとブーイングの雨が降り注いだ。
これでヒデオのヒール転向は明白となった。205 Liveのトップの象徴であるクルーザー級王座奪還に向けて、実力行使も辞さないようだ。ファンにとっては「ノーリスペクト」な“航海”が始まった。
文・どら増田
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