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【山口敏太郎の実録“怪”事件簿】深夜に放送された奇妙な「ドラえもん」!?有名漫画家にまつわる都市伝説

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画像はイメージです

 有名漫画家にまつわる都市伝説でこんな話がある。それは、藤子・F・不二雄が亡くなったときに、深夜に奇妙な「ドラえもん」が放送されたというものである。

 その「ドラえもん」はこんな話だった。

 恒例のオープニングも流れず、いきなり「ドラえもん」が始まる。一本の道をひたすらのび太が歩いている。何も言わず、ただ黙々と歩くのび太。

 しばらく歩くとのび太が一言こう言う。

 「もう、行かなきゃ」そう言って、のび太の姿が遠くなっていく。

 これがネットなどで大きな話題になった。

 もちろん、テレビ局の正式な記録には残されておらず、見たと断言する人も出てこない。誰かが作った都市伝説なのだろう。

 だが、藤子・F・不二雄の死を悼む、やりきれない気持ちが伝わってくる都市伝説である。

 漫画家の死に関しては、こんな話も残されている。

 2008年、天才ギャグ漫画家・赤塚不二夫が永眠した。

 筆者は青梅の町興しに参画しており、赤塚不二夫記念館が青梅町興しのプロジェクトとして建設されたこともあり、大変残念に思った記憶がある。赤塚不二夫には、ある人物と共に天国に逝ったという都市伝説が囁かれているのだが、その発端は次のようなエピソードである。

 赤塚不二夫の通夜が行われた時、参列した山本晋也監督が赤塚不二夫のこんな逸話を明かした。

 赤塚不二夫は2004年から意識不明の植物状態に陥っており、そのまま4年間、回復することなくこの世を去ったと見られていた。その渦中である2006年に眞知子夫人が亡くなっているのだが、その日、意識のないはずの赤塚不二夫が、自らの酸素マスクを外そうとしたというのだ。

 山本晋也監督はこの話を明かしたあと、「『もういいよ。おれも逝くよ』そう言っているように思えた」と語っている。

 また、赤塚の死に関しては、葬儀の際にタモリが心のこもった弔辞を読み上げたが、実際に手に持っていた紙には何も書かれていなかったと報じられ、大きな話題となったことも記憶に新しい。

 生前から様々な伝説や逸話を残した「ギャグ漫画の王様」赤塚不二夫は、その死においても伝説を残したのである。

(監修:山口敏太郎事務所)

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