「彼の名が浮上してからというもの、マスコミは一体どんな人物なのか注視していました。ところが、さる6月30日夜、会見場に現れたのは、見た目はイカついスキンヘッドではあるものの、記者からの追及に大汗をかくばかりか、口下手であるために事前に書いてきた書面を読み上げるという、およそ闇営業を斡旋しているようには見えない男でした。しかも聞けば妻子までおり、この一件以来、妻から毎日怒られてばかりいるといいます」(芸能ライター)
また、会見ではしきりに「私のような無名の芸人が…」と自分を卑下していた。彼はその見た目を生かし、松山千春のモノマネも得意としているそうだが、松山のモノマネ芸人と言われて、彼の名も顔も思い出す人は少ないだろう。そんな無名で、妻にも頭が上がらない男に対し、スリムと2700は以前から「何かあったら仕事を回してほしい」と頼んでいたという。それだけ顔が利く存在だったということが分かるが、なぜそれだけ人脈を築いていたのだろうか?
「バンドー太郎は、芸人になる前は建設会社で働いていたそうです。だが、芸人への夢を捨てきれず思い切って脱サラし、モノマネの道へ。おそらく“営業”の人脈はその前職の時代に培ったものでしょう。彼のレパートリーは松山のほか、美川憲一、氷川きよし、和田アキ子、氷室京介、EXILE(ATSUSHI)、福山雅治など多岐にわたります。会社員時代、宴会などで重宝されていたことは容易に想像できます。退職する時、業界内外の人間たちに『いつでも呼んでほしい』と自ら売り込んでいたのでしょう」(同)
今回バンドーは、今からさかのぼること3年前、知り合いの建設会社の社長から、飲食店を数店舗経営している実の兄の誕生日を祝ってほしいと依頼されたという。結局、その兄が後に暴力団幹部だったとことが発覚し、バンドーの芸人人生も半ば絶たれてしまったわけだ。
それにしても今回、一連の闇営業問題で「会見」を開いたのは、彼が初めてであろう。だが、どうして彼でなければならなかったのか? 他に引っ張り出すターゲットはいくらでもいたはずだが……。
「今回、会見を開くことができたのは、一部雑誌で『芸人B』とイニシャルのみで書かれたことに対し、きちんと名を名乗り経緯を説明したいというバンドーの要望もあるでしょう。しかも彼はフリーで、しがらみがないため、自分の一存で決められます。さらにマスコミとしても、芸人はおろか、吉本首脳からのきちんとした会見がない現状で、人々の溜飲を下げたいという腹もあったため、無名の芸人の会見も比較的大きく扱われることとなったのです」(同)
それにしても、この「闇営業」汚染はどこまで広がるのか。