やはり、最初にノーギャラだったとウソをついていたのが問題であると指摘し、それでも自分の立場で考えた場合、「ほんまに突撃されたら、『いや、お金はもろうてないと思いますよ』とその場で言うてもうたかなと思う」と話し、「こういう言い方すると、また擁護してるとか、身内に甘いとかいう人もいるかもしれないですけど、あかんもんはあかんねん」と語った。
それから、ワイドショーを始め巷を騒がせている「闇営業」という言葉も、「僕らの世界では『直の営業』と言いまして、『お前、直行ったやろ』『行ってませんよ』といった芸人の仲間内のボケのアイテムだった」と話した。
さらに、「お笑いの世界ですから、一般の人が理解できない部分もあると思うんですけど、直の営業は昔からあった」と暴露した。吉本興業には無数の芸人がいるため、「自分で仕事を取りに行く」必要があり、それも「直のお仕事なんです。その直の営業ないと食べていけない芸人さんがたくさんいるんです」と訴えた。それには会社も何となく気づいているけれども、「目をつむっている部分も昔はあった。特に若手の人とか、食べられへん人とか」と実情を語った。
もちろん、仕事が十分にあったであろう雨上がり決死隊の宮迫博之や、ロンドンブーツ1号2号の田村亮などが闇営業へ行ったことへ怒りをにじませていたとはいえ、言葉を選びながら、若手芸人の厳しい世界が語られていた。これを受け、ネット上では「岡村さん、すごい真面目な話しているな」「相当踏み込んだ話をしていると思う」といった声が聞かれた。「闇営業」を断罪しきれない岡村の複雑な心境がうかがえる放送となった。