批判の対象となっているのは、「あいちトリエンナーレ」に展示された従軍慰安婦像と、昭和天皇の御影を焼く動画。実際に会場を訪れたネットユーザーから、「韓国の主張を受け入れるものだ」「昭和天皇の御影を焼くことは許せない」などと画像付きで怒りの声が上がり、批判が殺到したのだ。
さらに、別のネットユーザーからは、「あいちトリエンナーレ」の活動費は愛知県と名古屋市が税金で賄っているとの指摘が上がり、怒りの声が広がるばかり。現在のところ、実際に税金で賄われているか否かは不明だが、愛知県民は怒りを見せており、「こんな不適切なことに税金を使うな」「なぜ韓国の主張をそのまま受け入れるような展示をしたのか」「税金を払いたくなくなった」など怒りの声を上げる。
怒りの声は有識者にも広がっており、名古屋市に納税地を置く高須クリニック院長・高須克弥氏は、自身のTwitterで「日本人の統合の象徴に対する侮辱。国家への侮辱」と怒りを見せる。
そして、大村秀章愛知県知事に質問のダイレクトメッセージを送ったことを明かした上で、「反日イベントに税金投入されることは大に不満です。改善がなければ名古屋から出ていきます」と宣言している。
また、大阪市の松井一郎市長も、Twitter上で河村たかし名古屋市長に問い合わせたことを明かし、河村市長が早急にチェックすると話していること旨をツイートした。
今回このような「反日」と取られかねない展示物の展示を指揮したのは、芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏。津田氏のTwitterアカウントには、現在多くの批判が寄せられているが、「表現の自由を巡る状況に思いを馳せ議論のきっかけにしたいというのが展覧会の趣旨」とツイートした後は、沈黙を守っている。
津田氏は昭和天皇の御影を焼く動画や慰安婦像の展示について、「表現の自由」と考えている様子。しかし、あいちトリエンナーレへの批判は強まっており、ネット上では「表現の自由を盾に倫理を欠いた展示をしていいのか」「自由を履き違えている」「皇室への侮辱は許せない」などの声が上がり、「昭和天皇」や「津田大介」のワードがトレンド入りする事態となっている。
表現の自由は認められるべきものだが、慰安婦像や昭和天皇の御影を焼く動画に不愉快な思いをした日本人が多数現れたことは、紛れもない事実。また、「芸術」に政治的意図を反映させるやり方についても、不快感を示す人が多く、支持はほとんど得られなかったと言える。
愛知県民や名古屋市民の税金で運営費が賄われていることが事実だとすれば、様々な思想を持つ県民や市民について一定の配慮が必要で、一部の政治的主張を助長するような意図が込められた、偏った思想に基づく展示をすることは不適切と言わざるを得ない。今後、主催者は詳細を説明する必要がある。
文 神代恭介
記事の引用について
高須克弥氏公式Twitterよりhttps://twitter.com/katsuyatakasu
津田大介氏公式Twitterよりhttps://twitter.com/tsuda?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor