同署によると、昨年2月1日、Aが高校時代からの友人だった被害男性を誘って、Aの友人であるBと3人で、同市内のバーに飲みに行った。被害男性とBは面識がなかった。
その際、酔っ払った(?)Cが、被害男性に「ヒジが当たった」と、因縁をつけて絡んだ。怒った(?)Aは、酔ったCを殴ろうとしたが、Bが止めに入って仲裁し、その場を収めた。
そして、翌2日、4人は話し合いの場を設けた。酔客のCは、3人に対して、慰謝料500万円という途方もない要求をした。AとBは、被害男性に「示談金の一部を負担してほしい」と持ちかけて、45万円を出させた。
その後、被害男性はfacebookで、酔客のCを発見。すると、見知らぬケンカ相手だったはずのCがA、Bと友達登録していることが判明。被害男性は、「全員グルだった」と同署に相談し、発覚した。
つまり、これら一連の行動はすべて、A、B、Cの3人が仕組んだ演技だった。因縁をつけてきた酔客のCとA、Bは共犯者。仲間だったはずの被害男性がひとり、3人にハメられて、金を巻き上げられた格好。
高校時代からの友人から、こんな大芝居をして、金をだまし取るとは、なんとも許しがたい行為だ。
(蔵元英二)