番組では、11日の東京メトロ千代田線6000系車両の「ラストラン」で、先頭車両に鉄道ファンと思われる乗客が殺到し、電車の運行に影響が出た様子を取り上げる。
その光景はかなり異様で、一般客に影響が出たことから「史上最悪のラストランとなってしまった」などと紹介。司会の羽鳥慎一はこの様子を見て、「(東京メトロの)案内が足りなかったのかなと思う」とコメントする。
すると、ジャーナリストの青木理氏も「フフフ」と笑いながら、「ぼくは全く理解できないですけども」と前置きし、ラストランのやり方について東京メトロに苦言を呈した。
そして、この件を怪訝そうに見ていたのがコメンテーターの玉川徹氏。羽鳥から「どうしたらいいでしょう? 玉川さんは鉄道そんなに興味ないかもしれないですけど…」と聞かれると、「そんなにっていうか1ミリもない」とあざ笑う。
さらに、羽鳥から「玉川さんは興味なくても一般客として巻き込まれる可能性がある」と水を向けられると、「激怒ですね、僕だったら。この立場だから言わないけど、心の中では激怒してますよ」とバッサリ。鉄道に理解があると思われる羽鳥は少々義憤に駆られたのか、「言っちゃってますよ」と反論する。
そして、羽鳥が「一般の人とファンを分けたらどうか」と提案すると、玉川氏は「一般の人からすると温かい目では全く見れないですから。例えばAKBとか欅坂とかが、『こういう人キモい』って一発言えばいいじゃないですかねえ」と鉄道ファンを蔑視するようなコメント。
これに青木氏も同調したかのように「ハッハハハ」と笑い飛ばす。菅野朋子弁護士が「それはちょっと偏見かもしれない」と反論し、羽鳥も「『キモイ』はちょっと違う」とコメント。玉川氏は「そうですかねえ…」と意気消沈し、結局この話題は「東京メトロ側の対応が悪い」という結論で締めくくられた。
玉川氏の「鉄道ヲタキモイ」発言に、ネットユーザーから怒りの声が噴出。終始鉄道ファンをバカにしたような態度にも見えただけに、「差別主義者」「ロクに調べもせずに鉄道ファン全てを『キモイ』なんて許せない」「真面目な鉄道ファンもいるだろ」「公共の電波に乗せる発言じゃない」と怒りの声が殺到することになった。
千代田線のラストランに殺到し、運行を妨害した鉄道ファンの行動は許されるべきものではないが、全員がそのような行動をとったわけではない。一緒くたに「キモイ」と結論づけた玉川氏のコメントは、良識ある鉄道ファンにとっては許しがたいもの。配慮を欠く発言と言われても致し方ないだろう。
玉川氏はテレビ朝日報道局コメンテーター室解説委員として『モーニングショー』に出演しているが、昨今はその発言が何かと批判を浴びている状況だ。
特にジャーナリストの安田純平氏を巡る騒動では、「ジャーナリストも兵士同様英雄として迎えるべきだ」などと話し、自己責任論が主流となっているネットの声を猛批判し物議を醸す。
この件については、『モーニングショー』に出演した橋下徹氏に「危険地域に行って帰ってくるだけでは英雄じゃない。仕事を見ないと」と咎められたうえ、共演の高木美保からも「英雄発言はフライング」と斬られてしまう。
身内からの批判には「真摯に受け止めたい」とした玉川氏だが、その数日後には安田氏を批判するSNSについて、「村の掟欺いた村八分と同じ。SNSの普及で日本にもともとあった村社会が表面化しているだけ」と、怒りをネットユーザーに向ける。
さらに、「安田氏をバッシングしている人の結構な割合は、韓国とか嫌いな人。ところが韓国と全く一緒のことをやっている」と、根拠に乏しい発言を行い物議を醸した。
また、SNSについても「ネットなんて見なきゃいいんですよ。見なきゃなかったことになるんですよ」とコメントし、猛批判を浴びる。玉川氏は短期間で炎上発言を連発している状況で、「ヤバイ」「なにかあったのか」と心配の声まで上がっている状況だ。
ちなみに、今回の千代田線ラストランの映像も視聴者が撮影したもので、ネットにアップされたものを借用している可能性が高く、間接的にSNSを利用している形になる。
最近の玉川氏はまさに「炎上コメンテーター」。中には、『サンデーモーニング』(TBS系)の張本勲氏を連想する人も。しかし、玉川氏は政治的な発言が多いだけに「不愉快」「降板してほしい」という厳しい声や、「これがオールメディアにいる人間の頭の中」「テレビが支持されない理由を体現している」などとする声も出た。
炎上コメンテーターの粋を超えつつある玉川氏。他人を批判するのは結構だが、自身の批判にも耳を傾けてほしいものだ。