この番組から派生したブームが「都市伝説ブーム」である。
セキルバーグこと関暁夫が披露するフリーメーソンや陰謀論に関連した都市伝説はネットで大きな話題となり、彼の著書『都市伝説』は80万部を超えるヒットを記録した。その後、パート2、パート3と著書の続編で発売されていったが、いずれも30万部、10万部と出版不況下では珍しい好成績を収めていった。
まさに番組が生んだ人気芸人といえるのだが、その関暁夫が番組終了後に低迷し、自ら都市伝説的な存在になってしまうのではないかと言われている。
実は関暁夫は、芸人でありながら、先輩後輩の芸人特有の序列を嫌い、収録後の芸人仲間との打ち上げや若手芸人たちが主催する合コンは必要最小限しか参加していなかったのだ。これは、都市伝説を語るストーリーテラーとしての自分のキャラクターを護る関暁夫の戦略であったのだが、皮肉にも業界内での付き合いを狭める結果になってしまった。
一部、業界では「自分はメーソンから逃げ回っており、命を狙われている」と関暁夫が公言していたと噂が流れており、いよいよ身も心もオカルトの世界にどっぷり浸ってしまったのかと心配する声もあがっている。
勿論、この発言もキャラを守るために関暁夫が放った一流のジョークなのだろうが、レギュラー番組が終わってしまう以上、それを真剣にとるほど、彼の未来は過酷なのかもしれない。それにしても、都市伝説ブームを作った関暁夫の才能をこのまま埋没させるのはもったいない話である。