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さくらももこさん死去、中東圏でも追悼の声 世界中で愛された理由とは

 漫画家のさくらももこさんが乳がんのため、8月15日に53歳で亡くなっていたことがわかった。個人事務所のさくらプロダクションと、さくらさんが「ちびまる子ちゃん」を連載していた集英社『りぼん』編集部が、27日に公表した。

 訃報を受け、日本国内ばかりでなく、海外からも哀悼の声があがっている。アニメの「ちびまる子ちゃん」は世界60以上の国と地域で放送されていた。アジア圏での人気は高く、特に日本のサブカルチャーが広く浸透している台湾では、地元紙が大きくさくらさんの訃報を報じた。台湾では日本と同じくテレビドラマの実写版も作られている。

 「『ちびまる子ちゃん』の家族仲が良い姿は、世界共通のものであり、受け入れられるでしょう。さらに、中国語に訳
せれば、中国本土はもとより、台湾、香港、シンガポールと広い地域で放送できるのも魅力ですね。これらの地域ではアニメばかりではなく、漫画の翻訳版も広く出回っています」(アニメライター) さらには、アジア圏にとどまらず、遠い中東のメディアもさくらさんの訃報を報じている。

 「中東圏では、『ちびまる子ちゃん』は『マルコ・サギーラ』の愛称で親しまれていました。この地域においても、共通語としてアラビア語があるため、複数の国と地域で放送できます。衛星放送を通じて配信されパレスチナでも放送されていたそうです。イスラム圏では性表現に関しては厳しいハードルが課せられていますが、『ちびまる子ちゃん』はエログロの要素がないため、安心して放送できるコンテンツでもあったでしょう」(前出・同)

「ちびまる子ちゃん」は世界中で愛された名作であったといえるだろう。さくらさんのご冥福をお祈りしたい。

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