「追憶」は岡田主演のヒューマンサスペンス。全国296スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員18万人、興収2億2700万円をあげた。年配層を中心に集客しており、平日の興行が期待できるため、まずは15億円が当面の目標となりそうな出足だという。
「無限の住人」と同日公開だった菅田将暉主演の「帝一の國」は「追憶」に次ぐ5位。そして7位は5月3日に公開された、唐沢寿明主演のテレビドラマの劇場版「ラストコップ THE MOVIE」。全国283スクリーンで公開され、土日2日間で動員8万1000人、興収9600万円をあげた。映画業界初の試みで、全国の上映劇場でエンドロール終了後に、エンディング映像を10種類の中から1種類、週替わりでランダム上映する「サプライズ・マルチエンディング」(3週間限定)が実施されている。
そして8位は「無限の住人」。2日間の興収などは出ていないが、ジャニーズ事務所の後輩である岡田の作品と比較して、推定で1.5億円程度の差をつけられたと思われ大敗してしまった。
「GWはどうしても子供が中心の集客となるので、ファミリー層の客がターゲットではない『無限の住人』が苦戦するのは当然の結果。公開時期をもっとずらしていれば、興収などは伸びなくても、興行成績1位を獲得することは可能だったはず。その意味では製作サイドの戦略ミスだった」(映画ライター)
17日に開幕する「カンヌ国際映画祭」で「無限の住人」は「アウト・オブ・コンペティション」部門で上映。日本ではふるわなくても、各メディアは「カンヌが認めた!」など「無限の住人」と木村をこれでもかと持ち上げることになりそうだ。