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【新春企画】2013年 サブカル界注目の5大トピックス

 新年明けましておめでとうございます。

 2013年の年明け一発目は今年のサブカル注目トピックスを独断と偏見で紹介。それではスタート!

●『ローゼンメイデン』再々アニメ化
 PEACH-PIT原作のマンガで現在は掲載誌コミックバーズ(幻冬舎)からヤングマガジン(集英社)に移して連載中の『ローゼンメイデン』。ストーリーは感情をもったアンティークドール、ローゼンメイデンの第五ドール、真紅との出会いをきっかけとして、引きこもりの主人公ジュンが、完璧な少女“アリス”になるべく戦うローゼンメイデン同士の争いに巻き込まれ、様々なドールやそのマスターと会って人間的に成長していく作品。ドールのゴシックロリータファッションや、少女マンガ風の美しい作風と可愛いらしいキャラクターが多数登場するのが本作魅力で、マンガ好きの某元首相も読んだという噂のあるマンガだ。『涼宮ハルヒの憂鬱』辺りからアニメに入ったアニオタの人は知らないかもしれないが、04年10月〜12月、05年10月〜12月と2年続けてアニメが放送された当時は同時期に放送された『魔法少女リリカルなのは』シリーズに匹敵する人気があった。

 原作の掲載誌移籍問題などのゴタゴタが重なり、もうアニメ化はないかと思われていたが、ここにきてまさかの第3シリーズ放送決定だ。まだTVアニメ化が決定しただけで、細かい放送時期、放送局は明らかになっておらず、年内放送になるだろうという噂しかないが、これは期待せずにはいられない。以前放送された05年当時より、業界全体でデジタル彩色の技術などは向上しているので、昔よりハイクオリティな作画でドール達が動くことが間違いないだろう。ここで問題なのが、年月が経ちすぎているので声優が続投するのか変更になるのかだ。個人的には続投の方向でいってもらいたい。あと、ライバルキャラの水銀燈人気により、アニメでは何かと扱いの酷かった一応ヒロインポジションの真紅を今回こそは優遇してくれ…。

●Wii U(ウィー ユー)の今後の展開
 任天堂の新作家庭用ハードWii U。最大の特徴はコントローラーで、タッチパネル式の液晶ディスプレイが搭載されており、これで無線のネット通信も可能。ゲーム機というよりはiPadのようなタブレットツールに近い印象を受ける。同社の携帯ゲーム機ニンテンドー3DSとの通信機能も有しており、遊びの幅は無限大だ。しかし、まだまだソフト面がハードの拡張性に追いついていない。このハードの長所を活かすも殺すも今後のソフト開発にかかっているだろう。もちろん、ユーザーの適応力も求められるはずだ。
 とりあえず革新的なハードを提供して、後はユーザーやクリエイターが自由な発想で彩っていく方法は、どことなくアップルの戦略を思い出させる。最近はソーシャルゲームの台頭が著しく、今後の競争は家庭用ハードがどうやって独自のカラー出せるかにかかっている。他のハードメーカーのソニー・コンピュータエンタテインメントやマイクロソフトが今後どんな動きを見せるかにも注目。

●ジブリ作品を越えられるアニメ映画は現れるのか?
 ここ数年は劇場放映のアニメ映画が好調だ。とはいっても殆どがヒットしたテレビアニメの劇場化が多く、劇場完全オリジナル作品となると去年は細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』のヒットがあったものの、相変わらずスタジオジブリのアニメ映画の独走が続いている印象を受ける。2013年は『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本を担当した虚淵玄が『機動戦士ガンダム00』の水島精二監督と組んだ『楽園追放』や、独自の世界観で好評の新海誠監督の新作『言の葉の庭』の放映が決定している。そろそろ、劇場オリジナルアニメもジブリ以外の確かな選択肢が欲しいところ。

●『進撃の巨人』は『ジョジョの奇妙な冒険』を超える?
 諫山創著で別冊少年マガジン(講談社)で2009年から連載中の本作。単行本発売以降、口コミで話題となり、2011年の段階ですでに各巻100万部越えのミリオンセールスを達成。これは『ワンピース』や『NARUTO -ナルト- 』などの、週刊少年誌以外ではかなり難しいことだ。しかも著者は今回が初連載作品となっている。
 ストーリーは、巨大生物の“巨人”により人類が存亡の危機に瀕している世界を舞台に、主人公のエレン、ヒロインのミカサを中心に繰り広げられるサバイバルアクション作品。敵の正確な正体がわからず、人類が圧倒的に劣勢な立場に立たされている作品で、『蒼穹のファフナー』や去年の12月まで放送されていた『トータル・イクリプス』などに状況は近い。存亡の危機に瀕しながら人類同士が水面下で対立している点も似ているだろう。しかし、この世界はこちらでいう近世程度の技術水準しかなく、前記した作品のように巨大ロボット兵器は登場しない。勇敢な兵士たちが立体機動装置というものを使って生身で巨人に対抗するのだ。後に主人公を中心として巨人の秘密が明らかになっていく。
 とにかく今最も勢いのあるマンガで、原作ファンのチェックの目は、現在アニメが放送中の『ジョジョの奇妙な冒険』より強いかもしれない。原作が未完結なのでどこまでやるかも気になるところだ。

●アイドル界の今後
 現在アイドル業界はAKB48とその姉妹グループが圧倒的に人気を得ている。雑誌の表紙では毎週AKB系のアイドルの誰かが表紙を飾り、TVでもAKBのメンバーを見ない日はないといっていい。去年のシングルCDの年間ランキングではAKB48が1位から5位までを独占。そのすべてがミリオンセールスという驚異的な記録を叩き出した。姉妹グループのSKE48やNMB48も年間CDランキングの上位にランクインしており、もはやアイドルの枠に留まらず音楽界、芸能界を席巻している。アイドル戦国時代とはいうものの実際はAKBとその姉妹ユニットの天下といっていい。秋葉原の劇場を地盤とした、ファンが身近に感じられるアイドル活動や総選挙を始めとするファン参加型イベント等々、従来の芸能界、音楽界の決まりごとにはない独自の路線は、平安時代末期に公家主導の政治を覆した平家の台頭に似てるのではないだろうか?
 しかし、去年は公式にAKB48をライバルと宣言した乃木坂46がデビュー、ももいろクローバーZも紅白出場を実現するなど力をつけてきた。レコード会社のエイベックスがアイドル育成に積極的に乗り出し2010年から育てていたSUPER☆GiRLSや東京女子流も最近頭角を現している。AKBの前に劣勢に立たされていたハロプロ系ユニットも侮れない。特にベリーズ工房と℃-uteはアイドルオタにポストAKBは? とアンケートを取ると必ず挙がるユニットだ。2013年は「AKBにあらずんばアイドルにあらず」状態から脱却して、本当の意味での群雄割拠のアイドル戦国時代に突入すると予想している。そして、個人的にはアイドル戦国時代を盛り上げるためにもっと個性的なアイドルユニットを待ち望んでいる。例えば、ヒーローショーみたいな舞台公演を毎回ライブでやるバトルヒロイン系ユニットや、全員が特殊部隊訓練を受けたことがあり、CDを買って抽選で選ばれたファンとサバイバルゲーム大会をやって参加者をゲームで屠りまくるアイドルユニットで名前はSAS48とか…。

 以上、独断と偏見で今年の見所を選ばせてもらった。この他にも話題になりそうなことは沢山ある。今年も期待してサブカル業界を見守ろう。(斎藤雅道)

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