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北朝鮮へ“愛のメッセージ”!? 韓国映画『白頭山』の感動シーンとは

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提供:週刊実話

 政権への忖度の強い韓国映画が『白頭山』の制作に入った。主演のイ・ビョンホンが噴火を止めようと任務にあたる北朝鮮要員で、ハ・ジョンウはイ・ビョンホンとともに噴火に立ち向かう韓国側の要員として出演する。また、マ・ドンソクは科学者役で登場するという。全キャスティングを終えた後、来年初めから撮影に入る予定だ。

 「北朝鮮と中国の国境上にそびえたつ白頭山(標高2744メートル)は、朝鮮半島の『聖山』です。同時に朝鮮半島唯一の活火山でもあります。北朝鮮世襲政権2代目オーナーの金正日総書記が生前に力を入れて制作させていた映画は、そのすべてが体制宣伝の道具でした。自身の生誕地だから『聖地』だと宣伝した今回の韓国映画と同名の『白頭山』では、日本統治下の朝鮮を舞台に抗日パルチザンのリーダーだった父、金日成将軍の戦いぶりが描写されています。金正恩氏も韓国の文在寅大統領と実際に登頂し、南北統一を誓い合っています。同山は北の世襲独裁にうまいこと利用されてきたわけですが、今回の韓国映画は、南北が力を合わせ災害に立ち向かう姿に観客を感動させようと意図しているのがミエミエです。韓国人監督は、対北融和派が多いですからね」(韓国ウオッチャー)

 この白頭山、実は北朝鮮の専門家が蓄積データを英国に提供し分析を依頼したというから、噴火の懸念が大きいといわれている。先日、英国で開かれた国際学会では、周辺でここ3年間に地震が頻発し、地表が最大7センチ隆起したと報告されている。

 「白頭山はこれまで100年に一度の小噴火と、1000年に一度の大噴火を繰り返してきました。中でも西暦946年に起きた大規模噴火は世界最大級ともいわれる巨大噴火で、頂上に直径5キロメートルのカルデラが形成され、火山灰は偏西風に乗って日本の東北地方にも降り注いでいます。ちなみに最後に噴火したのが1925年で、このときは小規模でした。白頭山噴火の危険性は5〜6年前に中国の一部学者らが本格的に提起したことで、韓国でも関心が高まっていました。すでに2005年の時点で撮られた映像から地下にマグマが溜まっていることや、地下から噴出するマグマによるガスで白頭山の樹木が枯死していることも確認されています。北の核実験でゴジラならぬ白頭山を目覚めさせたのかもしれませんね」(同・ウオッチャー)

 自業自得と言えばそれまでだが、日本に火山灰が降り注ぐのだけは防ぎたいものだ。

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