奥菜の引退が報じられたのは、5月30日だった。奥菜は周囲に「業界に疲れた」と漏らし、所属事務所も5月いっぱいで辞めることを認めていた。
だが奥菜恵というスキャンダル女優は「疲れたから芸能界を辞める」ようなヤワな女優ではない。そもそも女優は、有名になりたいから女優になったのであり、自らの幕引きを「疲れた」という理由だけで引退することはありえない。奥菜恵は引退報道を全面的に否定して、女優活動を続けることを表明している。
13歳で清純派女優としてデビューした奥菜だが、最近ではスキャンダル報道が先行。女優業は先細り状態だった。01年には月刊誌「BUBKA」が、俳優の押尾学(29)とのエッチ写真を掲載。04年1月にIT企業「サイバーエージェント」の藤田晋社長(34)と結婚したがわずか1年半で離婚、共演した舞台俳優との浮気が原因といわれた。昨年10月には、写真週刊誌がイケメン若手俳優・斎藤工(25)との“お泊まり愛”をスクープ、斎藤と同せい中とうわさされている。その方で、IT起業家との交際も浮上するなど男のうわさが絶えない。
どうやらこの引退劇の真相は、プロダクションがあまりに身勝手な行動に奥菜を見捨てたということのようだ。そして奥菜にもスポンサーがついたらしく、自らの事務所を設立、独立のために所属プロを辞めたのだろう。所属事務所は、芸能界を辞めるはずがない奥菜恵に対して懲罰的な意味で引退をリークしたのに対して、奥菜は慌てて引退を否定したというわけだ。
実際に、奥菜恵の活動は活発化している。引退発表の当日に発売された「週刊朝日」の表紙に登場。さらに出演が決まっている来年公開のハリウッド映画「シャッター」をPRして引退ムードがまるで感じられない。
奥菜は知り合いの舞台関係者に“舞台のプロデュースをやってみたい”と漏らし、映画の打ち上げで「事務所を辞めるけど、よろしくお願いします」とあいさつしている。
考えてみれば、辞めたプロダクションにスターにしてもらい、スターになったら所属プロに迷惑をかけ放題かけておいて、勝手に独立して移籍すれば、所属事務所も面白いはずがない。今度の独立騒動は、所属独立事務所との対立と見た方がよさそうだ。