発端は同氏のラジオ番組での発言。衆参両院予算委員会の集中審議開催に応じない与党について、「堂々と審議拒否をしている。登校拒否みたいだ」などと批判し、「二度と野党に審議拒否と言ってほしくない」と語った。
同氏は与党の対応を揶揄するために、そのような言葉を用いたのだと思われるが、一部ネットユーザーが激怒。「登校拒否はイジメから逃げる正当な手段。それを揶揄に使うとは何事だ」「『私たちは未来に生きる世代のため、社会全体ですべての子供の育ちを支援します』なんて言いながら、実際は登校拒否をする子供を差別の目で見ていた」などと批判が殺到する。
このような声を受けた同氏は、この発言をTwitter上で批判したネットユーザーに対しリプライで、「不登校の背景には本人や保護者の責に返すことのできない事情がある」「不登校の問題についてネガティブに受け取られる表現だったなと思います。お詫びして訂正します」と謝罪した。
しかし、ネットユーザーの怒りは収まらず、「野党だって18連休の審議拒否をしただろ」「自分たちの行動を忘れたのか」と批判が。また、立憲民主党は桜田義孝前五輪相の失言問題を厳しく批判し、議員辞職を迫っていただけに、「桜田前五輪相の失言は厳しく批判して辞めろと言ったのに、自分は訂正して終わりなの?」「Twitterで謝罪しただけ済ませるつもり?」「野党だと失言が許される社会っておかしくない?」などの不満の声が噴出する。
さらに、テレビメディアの殆どが「スルー」していることについても、「自民党と立憲民主党で反応が違うのはおかしい」「結局失言を叩いて倒閣を狙っているだけ」と不満を口にするネットユーザーが多かった。日本維新の会・足立康史衆議院議員もこの件について、「不適切だから辞任しろ」とTwitterでコメントしている。
一方、立憲民主党支持者は「誰でも失言はある」「枝野さんはすぐに謝って訂正した。ここが偉い。桜田前五輪相や安倍総理大臣とは全然違う」と庇った。桜田前五輪相には、厳しい批判を浴びせていたはずなのだが…。
桜田前五輪相の失言問題では、厳しく批判したうえ執拗に辞任を迫った立憲民主党。自分たちに降って湧いた失言問題をこのままスルーし無かったことするのか、桜田前五輪相に迫ったような責任の取り方を見せるのか。有権者はその動向を注視している。
記事内の引用について
枝野幸男議員の公式ツイッター
https://twitter.com/edanoyukio0531
足立康史議員の公式ツイッター
https://twitter.com/adachiyasushi
文 神代恭介