本番組は今年3月に放送が終了した『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナーが独立した一本で、司会はとんねるずの2人と関根勤に代わり、石橋貴明とバナナマンの2人が番組進行と解説役を兼ねることになった。従来の「博士と助手」からフォーマルな「モノマネ大会」となったことが話題になっていた。
当初は、木梨憲武と関根が不在ということで、全国のお笑いファンの間では「パワーダウン」とも称された『細かすぎて〜』だが、蓋を開ければ10%以上の高視聴率ということで、フジテレビ局内では早くも「第二弾」または「シーズンごとに特番」といった話が早くも出始めている、という。
そんな『細かすぎて〜』だが、今回の視聴率および内容を踏まえて、早くも「テコ入れ」が噂されている。それは今回、司会進行という大役を務めたバナナマンの「微妙すぎた」解説役である。
『細かすぎて〜』はもともと関根がネタとして行っていた「千葉真一」や「大滝秀治」などのマニアックモノマネのコンテスト大会であり、とんねるずの2人や関根は、スポーツ全般、格闘技、俳優、アイドル、昭和時代の映画やアニメなど、元ネタの知識が豊富で、『みなさんのおかげでした』では彼らの解説もひとつの見所となっていた。
しかし、今回放送された『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』では、バナナマンは進行役に徹し、モノマネの解説は石橋貴明のみが行い、バナナマンの2人は途中から司会進行上の場面では、「いてもいなくてもいい」状態が続いていた。
特に70年代の芸能人やアニメなどは、バナナマンの2人は年齢的な問題もありフォローできていないことが多く、1971年放送の『アパッチ野球軍』(NET、現テレビ朝日系)のモノマネでは、「ちょっと世代的にわからないですね〜」と明らかに戦意喪失しているかのような姿も見られた。
「バナナマンの2人は石橋さんのお気に入り、かつ、日村さんは『2億4千万のものまねメドレー選手権』で『みなさんのおかげでした』に多大な貢献をしたことから、今回の解説ポジションを獲得できたのだと思われますが、特別番組という性質上、2時間の尺ではどうしても不足に感じてしまいます。木梨さんか関根さん、もしくは彼らに匹敵する解説役がいれば、次回以降はそれらの人材が必須かと思われます」(某放送作家)
解説役のパワーダウンは今後の『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』の大きな課題となっていきそうだ。