医者を目指す場合、日本国内の医学部と名のつく大学に入学し、なおかつ医師国家試験に合格する必要がある。海外の医学部を卒業し、国家試験を受験するルートもあるが、きわめて少数派のケースである。そのため日本で医者になるには、まずは医学部に入学する必要があり、何年も浪人を重ねる人間もいる。
そうした中で、開業医の息子として生まれながらも、医者にならずにタレントの道を歩む人間もいる。ある種のドロップアウト志向ともいえるが、誰がいるだろうか。
「よく知られているところではモト冬樹ですね。実家は産婦人科の開業医であり、名門として知られる暁星高校に通いながら医学部を目指していました。成績も上位クラスだったようです。しかし、高校でグッチ裕三とクラスメイトとなり、兄のエド山口らとともに音楽活動にのめりこんで行きます。そのため、複数の医学部を受験しますが不合格となり、そのままミュージシャンとなりました。兄のエド山口も医学部を受験していますが合格できていません」(芸能ライター)
もしモト冬樹が医者になっていたら、あのハゲ具合も貫禄となっていたかもしれない。さらに、女性芸能人でも実家が医者の人間がいる。
「歌手の中島みゆきの父親は産婦人科の開業医でした。経済的に苦しい人からはお金を取らなかったため、地元では“赤ひげ先生”的な扱いだったようですね。そのため、生活は決して裕福ではなかったようです。中島は医者にはなりませんでしたが、弟は外科医になっています。元フジテレビアナウンサーの中野美奈子も実家は胃腸科や肛門科などの開業医です。彼女は2010年に結婚していますが、相手は整形外科医でした。夫は現在はシンガポールで勤務医をしており、彼女も現地に住んでいます」(前出・同)
何かと医学部をめぐる問題が取り沙汰されているだけに、現役医師タレントばかりではなく、今後はこうした関係者タレントにも注目が集まって行きそうだ。