これは、『ワイドナショー』(フジテレビ系)の緊急生放送でも言及された、吉本内で社内独立し、「松本興業」を立ち上げる動きであろう。すでに明石家さんまが、吉本興業とマネジメント契約を結びながら、ギャランティーの管理は個人事務所である「オフィス事務所」で行っているのと同様の動きとなるのだろうか。さらに、ダウンタウンの独立を巡っては、過去にはあるドッキリ企画も知られる。
「ダウンタウンの特別番組内で、93年10月に行われたものですね。今田耕司、東野幸治、木村祐一、TEAM-0(山崎邦正、軌保博光)、130R(板尾創路、ほんこん)といった後輩芸人が新宿のホテルに集められ、ダウンタウンが大崎洋氏を連れて独立、自分たちへ付いていくか、その場で決断を求めるものですね。今田はすぐに同調するも、ほかのメンバーは態度を保留しながらも、吉本残留を明言、TEAM-0はなぜか解散を表明しました。ほんこんは後に、この企画を振り返り、『ダウンタウンさんのドッキリは足腰に来る』『器量を試さられているから落ち込む』と語っています」(芸能関係者)
当時のダウンタウンは東京へ進出し、快進撃を続けていた頃である。吉本の旧来の体質に批判的であり、いかにも独立しそうな雰囲気を出していたと言えるだろう。
TEAM-0の突然の解散発表は、山崎邦正(現・月亭邦正)の相方であった軌保博光が、その時点で、お笑い芸人としての行き先に迷いを感じていたことを受けてのものだ。実際、軌保はのちに路上詩人、パフォーマーへ転向する。一方で、ダウンタウンとともに独立を即断した、今田耕司の男気は光ったと言えるだろう。
こうしたドッキリ企画のようなことが実際に起きてしまうのか。今後の展開にも注目したい。