まず小倉は、「はっきり言っちゃうとね、タレントと事務所の関係なんか、番組を使って論じる話じゃないですよ」と切り出し、「それは会社側も悪いんだろうし、タレントも今まで何にもできないで放っておいたのも悪い」とバッサリ。
また小倉は、ここまで吉本の騒動が世間を席巻した背景について、「吉本の勢力が絶大だからですよ」と推測し、続けて、「メディアの中にも反吉本という人もいる。この機に乗じて、吉本のあまりの横暴ぶりに物申したいという人が出てきてるんじゃないか」と分析。さらに、「だから、個人とタレントの問題は放っておきゃいいのに、話がこんなに大きくなった」と繰り返し苦言を呈した。
それから、社内事情について日々ワイドショーで語る芸人にもチクリ。「会社の経営者が辞めなければ自分が辞めるとか、会長が辞めるんだったら自分も辞めるとか。それは表でする話じゃないように僕は思う」と、名前こそ出さない者の、これは裏番組『スッキリ』(日本テレビ系)の加藤浩次、そして『ワイドナショー』(フジテレビ系)の松本人志のことを指しているのだろう。
そして小倉は、50年近く芸能界に身を置いている立場として、「タレントだって本当は個人事業主だから社長みたいなもの。自分の給料がどのくらいあって、どれぐらい稼ぎがあるか知ってなきゃダメ」とキッパリ。更に、「それも知らないで、『まあ仕事やってりゃイイや』って感じだったから、こういうことになった。それを許してた会社も芸人もいけないと思います」と、芸能人としてのあり方を説いた。
その上で、「芸能人は、売れない時は事務所のせいにする」としながら、一方で「売れてくるでしょ?(それは)自分の力だ、そう思うんですよ。だから独立問題とか、この状況だったら辞めるとか色んな問題が出てくる」と論じた。
こうした小倉の論評に対しSNS上では、「ホントこれに尽きるわ」「そーそー!よく分かる!」「確かにそれはあるな」「正論言ってる」「吉本問題、小倉さんの意見が結構的を射てるかな」「小倉さんが珍しく完璧に事の本質を言い当ててる」など、一様に称賛の声が。裏の加藤浩次にも一矢報いたか?