時系列で整理すれば、松本の「大岡裁き」によって事態が解決したかに見えたところに、仕上げとして岡本社長の会見が行われる前に、加藤が「待った」と反旗を翻した形だ。ワイドショーなどでは、加藤派の芸人といった取り上げ方もなされている。
そこで気になるのが、亮の相方である田村淳の動向であろう。淳は闇営業問題を受けて亮を叱責、批判するも、20日の会見を受けて、ツイッターに「正直者で真っ直ぐな亮が戻ってきて安心しました」と記していた。さらに、23日更新のツイッターでは「嘘も付いておらず、未だ本人たちの口から何も説明できていない後輩達の処遇の判断を優先してあげてほしいです」と、中立的な立場からの意見を述べたほか、24日には自宅へ「直」で取材をする記者たちに、「事務所を通してもらえないでしょうか?」と呼びかけている。いずれも、明確なスタンスは明らかにしていない。
ただ、一部報道では、加藤の退社は不可避であり、亮もそこに同調するのではといった見方もある。だが、26日の『スッキリ』(日本テレビ系)で加藤は、自身の発言が騒動を呼んでいることを謝罪した。加藤の怒りはトーンダウンしたと言えるが、依然として事態は流動的だ。極楽とんぼは関東系の吉本芸人の重鎮といえ、ロンブーの2人も銀座七丁目劇場で大変お世話になった先輩である。今後、加藤に応じて、淳が何らかのアクションを起こす可能性はあるのだろうか。
「ロンブー淳は、かねてから社会派の情報番組を始めるなど、政治への関心を深めており、その先には政界進出説が噂されています。今回の参院選で躍進した山本太郎のれいわ新選組からの出馬も一部報道では出ていますね。さらに、慶應義塾大学の通信教育部で法律を学ぶなど、将来へ向けてのビジョンを整えつつあるといえます。実際に出馬となれば、今回の問題とは関係なく、事務所を辞める必要はあるでしょう。その前に、亮を連れて独立し、コンビとしての活動をキープしながら、自身は新たな活動へ向けての準備を整えるといった動きは十分ありそうですね」(芸能関係者)
ロンブー淳が、今回の一連の騒動の新たなキーパーソーンともなるかもしれない。