石原といえば2002年、第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン『ピュアガール2002』グランプリ受賞を経て本格的に女優活動を開始。今や、日本を代表する女優となった「ホリプロ三姉妹」こと女優の綾瀬はるか、深田恭子らとともに事務所の看板として華々しい活躍を遂げている。しかし、事務所に莫大な利益をもたらす一方、その裏側では対抗心を剥き出したバトルが繰り広げられているという。
特に、石原と綾瀬は多くのヒット作品で主役やヒロインを演じてきた2人だが、かねてから因縁の噂があるという。2004年に放送された『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)では、体当たりで挑んだ演技が高く評価され、女優として大きく有名になった綾瀬。しかし、本来この役柄は石原に舞い込んできた話のようだった。
「ヒロインは白血病患者の役柄。石原は頭を丸める行為を拒み、同じ事務所でドラマ経験の少ない綾瀬が代役を務めたそうだ。すると、綾瀬の演技は予想外の高評価につながり、以降TBSドラマに欠かせない女優にまで上りつめた」(芸能関係者)
そんな両者は、そろって今年7月期ドラマの主演に。大きな注目を集め話題になったのだが、9月発売の『女性セブン』(小学館)によると、石原は『高嶺の花』(日本テレビ系)の打ち上げパーティーのスピーチで「全ては私の責任です」「悔しい」などと語り号泣したという。
石原は、今年1月期の『アンナチュラル』(TBS系)が好評で、前出ドラマのキャストは十分話題性のある役者が揃った。さらには人気脚本家の野島伸司氏の作品ともあって、局内からは大いに期待されていたという。しかし、同時期に『義母と娘のブルース』(TBS系)が大ヒット。“ぎぼむすブーム”と呼ばれるほど好評を博す結果になった。
「石原は『高嶺の花』がクランクインした際の挨拶で、『“義母と娘のブルース”だけにはゼッタイに負けません!』と、わざわざ作品名を挙げてスタッフに宣戦布告したという。綾瀬を意識し、並々ならぬ思い入れで撮影に臨んだようだった」(ドラマ関係者)
同年代の両者は、互いにライバル視していることは業界でも有名のようだ。特に石原は綾瀬よりも断然「演技力が勝っている」と自負しているそう。最終回の視聴率は『高嶺の花』の11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に対して『ぎぼむす』は19.2%(同)と大差。石原は綾瀬に完敗したのがよほど悔しかったのではといわれている。
さらに主演作の全話平均視聴率が1桁になると、ギャラが下がるといわれている。綾瀬は、近年の出演作が軒並みヒットし、“ぎぼむす”に至っては早くもシーズン2制作の話が上がり、局側も綾瀬に破格のギャラを提示する用意もあるという。また、CM出演のギャラにも大きく影響が出たようだ。綾瀬の相場が8000万円に対し、石原は6000万円とも報じられ、綾瀬が大きくリードした格好である。
「2人は、2010年の公開映画『インシテミル』で共演を果たしている。だが撮影中、綾瀬に話しかけられた石原が素っ気ない態度をあらわにし、現場を凍り付かせたという。それっきり、両者の共演情報はないようだ」(芸能ライター)
石原に欠けているのは、天然さをモチーフにした“ぐうたら感”や庶民的な“好感度”、さらにはアクションなど演技の幅の広さなのかも知れない。ネット上でも「役どころがワンパターン」「伸び代がない」との指摘も見られる。石原は『世界で最も美しい顔100人』にランクインし続けてはいるが、表面的な「美」以外の領域へ一歩踏み出すような石原の挑戦に期待したい。