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キャバ嬢列伝〜キャバクラ辞めたら何になる?〜

 春は別れの季節…我々に憩いの時を与えてくれたキャバクラのお嬢さん達にも当然、サヨナラはやってくる。
 では、お店を辞めたお嬢さんたちは一体どこへ向かっていくのか…今回はそんな彼女らの後を追う。

(1)映像業界へ行ったキャバ嬢さん
 立川市の某店に勤めていたSさんはキャバクラを辞めた後、小さい映像制作会社に事務員として入社した。Sさんはその時25歳。キャバ嬢としてはまだまだ働き盛りなはずだ。いったい、彼女はなぜキャバクラを辞めたのか?
 「やっぱり、安定性ですかね。キャバクラのお仕事は収入はいいけど、体を壊したらそれまでなんで…小さくてもいいから、どこかに就職したかったんだと思います」
 収入より安定性を選んだ彼女は今は楽しく仕事をしているそうだ。でも、なんで映像業の世界?
 「お店で働いていた時に、名刺をもらったお客さんのひとりだったんです。名刺は個人情報だから、本来ならお店で処分するのですが偶然持っていたのが映像プロの社長さんだったんです(笑)。駄目もとで電話かけたら『まあ、いいよ』と(笑)。映画撮りたいとかそんな気持ちじゃ全然ないのですが、お店で働いた体力がありますので、うまくやっています。あの業界もスケベですから(笑)」
 うーん。そういうものなのか…。

(2)塾講師になったキャバお嬢さん
 横浜市の某店に勤めていたAさん(31歳)はキャ バクラを辞めた後、塾講師になったという。
 元々、勉学優秀で大学も国立出。新卒で入った会社は上司と折り合いがつかずに1年弱で退職し、その後、数年はキャバクラに勤めていた。
 「30歳にもなってキャバクラが生業というのもどうかと思いまして…同窓会にも行き辛いですからねぇ。塾講師もキャバクラも相手にする年齢は違えども同じ接客業ですから」
 彼女がキャバクラで勤めたときに得たスキルは『記憶術』だという。一度会ったお客さんの顔と名前を絶対に忘れないという彼女独自の記憶術は受験に悩む少年達を優しくほぐしてくれているという。もっとも、30を越えてもAさんのフェロモンはムンムン。少年たちにとっては別の悩みも増えそうだが…。

 意外や意外。キャバ嬢さんたちは割と再就職に成功しているパターンが多い。それはやはり若いうちから成功者もしくは苦労人を多く相手にしているからこそなのだろう。
 あなたの職場の同僚ももしかしたら元キャバ嬢かもしれない?
(和田大輔/山口敏太郎事務所)

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