10月22日現在でカジサックがアップした動画は22本。もちろん再生回数に幅はあるが、不仲が噂されていた南海キャンディーズ・山里亮太との動画「同期の南海キャンディーズ山ちゃんとガチンコトーク」が149万回、引退宣言をした最初の動画「YouTuberカジサック誕生!!」が118万回、「丸1日ママになってみました」が110万回を突破するなど、定期的に“バズる”動画をアップしている。
“キングコング=炎上”と揶揄されることが多いのだが、コメント欄を見ると「本当に面白すぎる」「一番楽しみなチャンネルになってしまった」「話術がすごい」と、カジサックの芸人としてのポテンシャルについて再評価する声が目立ってきている。
「YouTuberはすごい人たちだとは思いますが、そこはやはり素人。基礎がありません。それに引き換え梶原は、キングコングとしてデビュー直後で大阪の賞レースを総なめし、いまだに舞台に立ち続けている芸人。トークスキルやリアクションのレベルが違います。これまでYouTuberは“素人っぽさ”や“どこにでもいそうな人”など、存在の近さが受けていましたが、こうしたプロの技術を見せられると“つまんない”と蔑んでいた芸人の“能力の高さ”に気づかざるを得ません。これが続けば、YouTuberの見方が変わってくるかもしれませんね」(エンタメライター)
先日のオフ会では、チケット発売直後に124枚が完売。すでにカジサックのマネをする人やオリジナルグッズを作ってきたファンもいたのだとか。
「元SMAPの草なぎ剛(チャンネル登録83万人)の動画でも、当初は伸びが良かったですが、最近では10万回を切ることもザラ。芸能人がYouTubeに手を出して失敗するのは圧倒的な分析力のなさ、“ファンがついてきてくれるだろう”という慢心が原因です。それに引き換えカジサックは、真摯に動画制作に向き合っていますし、何より“芸人引退”をかけていますからね。その心意気に打たれた人も多いのではないでしょうか」(同上)
“芸人引退”のネットニュースを見て“ちょっと覗いてみようか”という人が、あまりの面白さにチャンネル登録をしたり、山里とのトークを観たくてクリックしたお笑いファンが、そのまま別動画に流れることも多いという。現在チャンネル登録者数は27万人とまだまだ目標にはほど遠いが、この躍進が続いていけば、100万人突破も夢ではない。