今週11日火曜日、出版されたばかりのキャリーが書いた自叙伝『Beauty, Disrupted : A Memoir』の中で、当時ミッキーがキャリーに対し、もし結婚できなければ自殺すると脅迫したという。
結婚前にいろいろと揉め事あった二人が、1992年に結婚を発表したことには多くの人間を驚かせたが、この本によるとキャリーはミッキーの自殺を恐れて結婚という選択しかなかったと認めている。
「ミッキーがボクシングのキャリアを続けるために、私は彼をマイアミに残して出て行ったわ」
「彼から電話をもらっても驚かなかった」
「私から折れたのよ。そんな感じね」
「1992年6月25日、一台のリムジンがロスアンゼルスにいた私を迎えに来て、(480キロも離れた)ビッグ・サーの海岸まで北に向かって走っていったわ」
「彼はそこにいたの。ゴテゴテに飾られた69年型(プリムス)ロードランナーをホットロッドに改造したやつのボンネットに座っていたわね」
「『オーティス、オレ、何を言うべきか分かんねーよ。愛している。キミがいなくて寂しんだよ。キミが必要なんだよ。オレ、キミがどうしても欲しいんだ』って、彼は口ごもりながら言っていたわ」
「『ミッキー、アナタは私をホントに凄く傷付けたのよ。私、なぜココにいるのかさえも判らないわ。でも、それ以外は私もアナタを愛しているわ。でも、愛ってこんな風に傷付けたらいけないのよ』って、私も感情的だった。唇が震えたわ。泣かないようにしたの」
「私が、カレが何をしようとするか判る前に、彼は片膝をついたの。『オレと結婚してくれ』ってカレは言ったわ」
「『ジーザス、ミッキー、ちょっと待って! この何か月のも間、アナタの顔を見ていなかったのよ』と私はうろたえ始めたわ。『時間が必要よ。このコトを考えるには』って言うと、カレから『ノー、今すぐに答えてくれ』とキッパリ言われたの」
「立ち上がると、彼は車の後ろに行き、トランクを開けたわ」
「『キミなしでは生きていけない』って再度、カレが言った。すると、長い刀を巻かれた日本の着物柄の布から取りだしたの。『それ、何よ?』って私は尋ねたわ。すると、『腹切り(切腹)ナイフだよ』って言って、それを抜いたの。午後の日光が刀に反射したわ」
「ミッキーが私の目を覗き込んで、『今、答えてくれ。さもないとオレは死ぬぜ』ってね。本気だったのかしら? そのときは判らなかった。怖かった。動揺した」
「カレの典型的 “マイウェイか、それともハイウェイか”的なジコチューを理解していたけど、そのときは別の脅威が入り混じっていたから。自分の声で、『イエス、ミッキー』っていうのが聞こえたわ。『アナタと結婚するわ』ってね」
「翌日の6月26日に私の故郷サンフランシスコで結婚したの」
キャリーとミッキーは、映画『蘭の女』(1990)の共演をきっかけに付き合い始め、1992年に結婚した。1994年にはキャリーに対するDVで逮捕されているが、のちに事件は棄却されている。その後、二人は仲直りをしたが1998年12月に離婚した。