公正取引委員会はジャニーズ事務所が、元SMAPの稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛の3人をテレビに出演させないようにと、テレビ局等に圧力をかけたとして口頭で注意したと17日、各社が報じた。18日の放送では、独占禁止法に違反する行為は認められず、口頭注意にとどまり行政処分は見送られたことが紹介された。
番組では、ジャニーズ事務所側の「弊社が圧力をかけた事実はなく、公正取引委員会からも行政処分や警告を受けたものでもない」「調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したい」というコメントを流した後、すぐにMCの小倉智昭が「では続いてお天気です。アマタツ〜!」と呼びかけ天気予報にシフト。小倉は一切コメントを残さず、この件に関しての報道はわずか1分半ほどにとどまった。
あまりの放送時間の少なさに、視聴者からは「小倉さんのコメント期待してたのに。ここにも圧力か」「この報道が圧力や忖度を表してるんだが」「普段偉そうなことばっか言っといて、自分が損しそうな時は逃げるんだよなぁ」「誤解でしたって部分を言いたかっただけ。体裁のため一応報道しましたよ、ってか」といった声がネットにあふれた。
一方で同日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)では、MCの加藤浩次が「ジャニーズ事務所に限らず、大手の事務所を独立したタレントは何年かテレビに出れなくなるっていうのは周知(の事実)」「(この暗黙の風潮を)何十年と当たり前のように扱ってるんだけど、今の時代もうちょっとおかしいんじゃないかっていうのは僕も実際にある。これが、業界全体が変わっていくきっかけになれば」とコメントし、視聴者からは「よく言った」と称賛の声が上がった。
これもあってか、小倉への批判は加速。「(ジャニーズでキャスターを務めている)国分とか櫻井が言えないのはまぁわかるけど、小倉やコメンテーターは言えよ」「結局言及したのは加藤浩次だけ。小倉さんもジャニーズと親交深いし、水卜ちゃんも24時間テレビあるからとくダネでは当たり障りなく、か」「みんなだんまりでつまらん。視聴者をなめてるね」などと各情報番組を比較するコメントも相次いだ。
報道せずも批判、報道してコメントしなくても批判。中途半端な扱い方では悪い結果にしかならないようだ。