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かつての盟友・矢沢永吉と和解しないまま亡くなったジョニー大倉さん

 伝説のロックバンド「キャロル」の元メンバーで歌手のジョニー大倉(本名・大倉洋一)さんが19日午後5時56分、肺炎のため都内の病院で死去したことを27日、所属事務所が発表した。62歳だった。

 大倉さんは昨年5月に肺がんと診断され、入院。その際、医師から「余命2週間」と宣告されたが、懸命の抗がん剤治療の甲斐あって、今年4月に都内でライブを行い奇跡の復活。しかし、8月に容体が悪化し再入院。再び抗がん剤治療を開始したが、肺炎を併発し、19日に容体が急変。最期は家族が見守る中、息を引き取ったというのだ。

 大倉さんの訃報を受け、確執が伝えられていた矢沢永吉は「非常に残念です。心からお悔やみ申し上げます」とコメントを発表。しかし、大倉さんと和解する兆しはまったくなかったようだ。

 「大倉さんは02年11月に矢沢サイドがキャロルの著作権と肖像権を管理することに合意。矢沢サイドと契約したが、その翌年から『キャロルはお前だけのものじゃない』と批判を開始し暴露本まで発売。矢沢は自身のホームページで『正直言って「またか…」という感じかな。悲しくなるよね』とコメントするなどあきれ返っていた」(音楽関係者)

 12年9月には、矢沢が横浜・日産スタジアムで開催した40周年記念ライブに、元キャロルのリードギター・内海利勝が出演。37年ぶりに矢沢との共演を果たしたが、そのことがきっかけで大倉さんは「僕には声もかけやしない。そういうひどいことを平気でする」など各メディアで内幕を暴露していた。

 「ただ、いくら大倉さんにたたかれても、矢沢は一切“反撃”しなかった。2人の関係は修復できないほどこじれにこじれてしまったが、大倉さんはデビュー40周年を迎えた際のインタビューで、『デビュー40年間で最も印象的だったことは』と聞かれ『宿命的に矢沢永吉と出会ったこと』と即答するなど、キャロル再結成の実現を願い続けていた」(同)

 近日中にお別れの会が行われるというが、矢沢の来場が注目される。

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