2週間前に、王者ナイア・ジャックスからの逆指名で次回PPV『マネー・イン・ザ・バンク』(日本時間6月18日)でナイア対ロンダ・ラウジーのロウ女子王座戦を開催することが決定した。
先週のロウでは調印式が行われた。ロウのコミッショナー、ステファニー・マクマホンが2人を呼ぶと、2人を良く思っていないステファニーがマイクを握り「ナイアは名前を上げたいから逆指名したんでしょ。ロンダはまだシングル戦をWWEで闘ったことがないしね。ロンダはナイアをのろまだと思っているんでしょ。腕十字を決めるのに何分かかるかしら」と挑発する。
これにうんざりしたナイアはステファニーを遮って「私にはアームバーは決まらない。ロンダを倒して名前を上げるわ」と王座防衛を予告。一方のロンダは黙って契約書にサインすると「正直に話してくれてうれしいわ。ナイアからタイトル、そして腕も奪ってやる」と言ってナイアと握手を交わすと睨み合い、火花を散らした。
それから1週間が経った。この日のロウでは「私にはアームバーは決まらない」と主張するナイアが、解説席のロンダの目の前で若手にアームバーを決めさせると、それを軽々と持ち上げてロンダに見せつけるようにマットに叩きつける。「ほらね。私にアームバーは意味がないのよ」と、その怪力を見せつけた。
さらにサモアンドロップ、レッグドロップを決めると「これでカウント3。UFCじゃこんな技、食らったことがないでしょ」とロンダを挑発。さらにナイアはロンダをリングに呼び込むと、戦闘モードのロンダの顔を見て「みんなが怖いと噂しているのはこの顔ね。でも私は怖くないし、どちらかというとおかしな顔ね」と大声で笑ってリングを後にした。
これにはロンダも渋い表情を浮かべていたが、WWEの若手が決めるアームバーと、総合格闘技の最高峰UFCのトップ選手だったロンダのアームバーでは雲泥の差がある。それを一番理解しているナイアが、神経戦で先手を取ったのは正解かもしれない。
一本取られた形となったロンダが来週以降、どんな形でやり返していくのか?決戦まで1ヶ月を切って抗争が本格化してきた。
文 / どら増田
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