10代後半と思われる男性ふたりと女性ひとりのグループが地べたに座り込んでいる。ツーリングを行った記念写真かなにかだろうか。
後ろ側の黒いジャージを着た男性に注目していただきたい。すでにおわかりかと思うが、白い巨大な物体が彼の目の前に現れている。
白い物体は人間ひとりくらいの大きさで黒ジャージの男性の顔を完全に覆ってしまっている。さらに赤いジャージの女性(この写真の持ち主でもある)は白い物体の存在に気がづいていたのか避けるように首をかかげているようにも見えるのも興味深い。いったい、この白い物体の正体はなんなのだろうか。
この写真が撮影されたのは山梨県は富士五湖のひとつ西湖(さいこ)で2010年頃に撮影されたものであるという。
西湖はマニアの間では心霊スポットとしても知られており、肝試しに訪れる若者が非常に多い場所である。西湖が心霊スポットとされる所以には近くに自殺の名所とされる富士の樹海があることや「こうもり穴」という多くのコウモリの生息する巨大洞窟があるためと思われる。
自殺者にコウモリ…ホラー感たっぷりなこの写真、果たして正体は自殺者の霊なのだろうか。
山口敏太郎事務所は関西で活躍している風水師・霊能者のあーりん女史へお話を伺ってみた。
「私の見立てではこの白いモヤは心霊現象ではありません。カメラのフラッシュ部分かレンズ部分に、指先やストラップなどの端っこなど何か障害物が被っていて画面上にうっすら写りこんでいるものと思われます。虫やホコリ、毛など小さい物がくっついていて反射する場合もあります。障害物がレンズから少し離れていたり、小さい物だったりするとうっすらしたモヤのように写ります。確かに場所特有のうっすらとした霊気はありますが、白いモヤとは関係ないと思われます」
とのことである。写真からは場所特有の霊気は見えるものの心霊現象ではないとあーりん女史は鑑定した。
しかし、持ち主の話ではレンズ部分には特になにか付着していた記憶はないという。
謎が謎を呼ぶこの写真。あなたも気になる写真があればぜひ、山口敏太郎事務所へ送っていただきたい。
(山口敏太郎事務所)