6日には千葉県下の小比類巻道場で公開練習。最終的に本番ではボクシングシューズを着用する意向を固めたことから、いよいよパンチのみで闘う公算が高まってきた。
K-1最強レジェンドを倒すにはこのスタイルしかない。MAX日本王者“ミスターストイック”小比類巻太信のもとアーツ戦の秘策を練っている西島。すでにアーツ特有のハイキックを見切ってから、強烈なストレートパンチをブチ込むカウンターに勝機を見出しており、この日は「これで大番狂わせを起こしたい」とアーツ撃破に自信をみせた。
ボクシング時代に世界をつかんだ必殺カウンターを最大限に生かすため、最強のアイテムも着用するつもり。「試合はキックボクシングですけど、ボクシングの試合のつもりでやる。ボクシングシューズを履くつもり。履くとパンチが打ちやすい」。必殺カウンターをクリーンヒットさせるため、グリップの利きがいいボクシングシューズを履くことを最終決断した。
ただ、今回可能か否かはいま競技統括が協議中で結論は出ていない。過去には双方の合意のもとシューズを履いての試合が2002年アレクセイ・イグナショフ戦などで実現しており、今回も対戦相手のアーツが「好きにすればいい」としているだけに問題はなさそうだが、これまでのルールならば蹴りを出せなくなるデメリットもある。
ただ、ともにトレーニングを積んだ小比類巻によれば「今回はパンチ勝負だし蹴れなくても関係ない。履いた方がパンチも決まりやすいから、その方が良い」とのこと。西島自身も「履けることを前提に考えてます。もし問題があるなら話し合って履けるようにしたい」とハナからパンチのみの異種格闘技マッチで闘う意向で、ハンデ戦もお構いなしだ。
ボクサーらしく世界をつかんだ拳だけでK-1の象徴狩りを目指す西島、リングでもそのスタイルを貫くことができるのだろうか。