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歴史的低視聴率を記録したNHK大河「平清盛」キャスティングの裏にスキャンダル

 2012年の大河ドラマ「平清盛」で思いっきり評価を下げてしまった松山ケンイチは、もともとはTOKIOの長瀬智也の代役だった。大河史を汚す記録的低視聴率で、俳優としてミソをつけてしまったが、大河主役に抜擢されるまでは、映画ごとにまったく違う役柄を演じ分け、演技力が高く評価されていた。

 しかし、テレビ誌記者は「大河の主役の基準は演技力よりも存在感です。演技力は周囲を固めるベテランたちにあればいい。松山さんは演技力がありますが、『デスノート』や『デトロイトメタルシティ』など、キワモノの役ばかりで目立っていて、主役を張る人じゃなかった」と語る。

 それでも、大河の主役に「一番大切なもの」をキャスティング当時の松山は持っていたという。

 NHK関係者は「長丁場の大河で重要なのは、主役が1年間話題を提供し続けられるかという点です。『平清盛』の制作発表が2010年で、その時は前年からの小雪さんとの熱愛が話題になっていた。大河放映まで熱愛及び結婚するかどうかで話題を引っ張ってもらいたかったのに、2011年にあっさり結婚してしまった。それで、スタッフ内では放送前から、もうダメだとガッカリ。当初の構想では、大河には必ず起きる夏期の中だるみ時期に結婚発表してもらえればと考えていた」と明かす。

 また、そもそも松山さんはTOKIOの長瀬の代役だったという。

 「2005年に放送された『義経』は滝沢秀明が主役でした。実はこの年に長瀬智也主演で『平清盛』をやろうとしていて、義経役に同じジャニーズ事務所の若手を出してもらおうとしたら、ジャニーズから『2005年ならたまたま大丈夫だから、タッキーでどう?』の返事でした」とNHK関係者。

 そこで、急きょ「義経」をドラマ化にすることを決めたという。ジャニーズ主演が2年連続では視聴者の反感を買うので、「義経」終了から1年開け、また「平清盛」をやろうとした。ところが、2007年には長瀬と浜崎あゆみが破局。

 「大河放送期間中に結婚すれば、バンバンザイというNHK側のシナリオが壊れた。そこで『平清盛』は延期。長瀬はその後、相武紗季と熱愛話が出たが、長瀬のスケジュールが取れず。その時、小雪と熱愛中の松山なら1年話題を引っ張れるんじゃないかとオファーを出したんですが、いまになってみると、長瀬のままの方がよかった」と同関係者。NHKの思惑と芸能スキャンダルはうまくかみ合わないようだ。

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