元ベース担当の山口達也さんが、強制わいせつ容疑(不起訴)で脱退・退所したのは昨年5月。以降、音楽活動を休止中。肝といえるベースが不在のため、再開のメドは立たず。バンドとしての機能を休止したまま、終息する可能性が出てきた。
そんな中、山口さんがいた頃からすでに、TOKIOとは別のバンドでも活動していたメンバーがいたという。長瀬智也だ。TOKIOではボーカリスト兼ギタリストで、主演俳優としても引っぱりダコ。レギュラー番組、ソロでのラジオ番組も抱えていた多忙の中、別バンドで楽曲制作、ライブ出演までしていたというから驚きだ。
「バンド名は、THE SISSY BARS。TOKIOがまだコンスタントにCDをリリースしていた2011年ごろに結成しています。メンバーは皆、芸能界にいない人。ファッションブランド・NEIGHBORHOODの代表兼デザイナーさん、美容師、バイク仲間の2人がその内訳で、偶然にもかつてのTOKIOと同じ5人組です」(ライブハウス経営者)
熱心な長瀬ファンの間では、公然の事実となっていたこのバンド。結成翌12年には、都内渋谷の有名クラブで開催されたパーティーに、お忍び出演している。この模様をスマホで動画撮影をした客が、無料動画サイトにアップ。一部マニアに広まることとなった。
その後も、クラブイベントに参加。華麗な音楽テクニックで来場者を歓喜させている。それでもまったく騒がれることがなく、噂レベルでも喧伝されなかったのは、長瀬がマスクをかぶった参加だからだ。
当然、ジャニーズ関係者の耳に入った。未成年者を多く抱えている同事務所は、タレントの副業・アルバイトを禁止している。13年には、KAT−TUNの元メンバーだった田中聖が、「度重なるルール違反行為があった」ため、専属契約を解除されている。重なる素行不良があったと同時に、バー経営者という顔も併せもっていたことが理由だ。
しかし、長瀬の場合はおとがめなし。THE SISSY BARSは15年、メンバーのNEIGHBORHOODが主催するパーティーにも出演しており、長瀬はポリス風衣装にキャップをかぶり、アイマスクを着けて、完全に素性を隠して演奏している。
TOKIOが音楽活動を休止してからのこの1年は、目立った活動をしていないTHE SISSY BARS。長瀬にとってバンド活動は、生きるエネルギーであり、思いを具現化できる場。現時点では、ジャニーズも黙認しているが、これがTOKIOにとって最悪の結果に繋がらないことを願いたい。
(伊藤由華)