ウンナンのソロ活動の強化はいつから始まったのだろうか。ウンナンの定期レギュラーは『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』(テレビ朝日系)が2000年3月、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)が2002年3月に終了し、さらに2003年9月には『ウンナンの気分は上々』(TBS系)、同年12月には『笑う犬』シリーズ(フジテレビ系)が次々と終了して行く。特に『笑う犬』はコントを主体とし、番組中に起こった死亡事故により打ち切りとなった『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(同)の志を継承する意味合いもあったため、終了の衝撃は大きかった。
その後、いくつかのレギュラー番組を立ち上げるも、ほとんどが短期で終了してしまう。そのため、ウンナンは一時的にテレビから消えたようになり、「干された」とも話題になった。ラジオ番組『ウンナンタイム』(TBSラジオ)は2004年10月にスタートし2007年3月まで続くも、テレビのゴールデンタイムに居場所を失っているようにも見えた。
そんな本格的なウンナン共演が復活するのは、『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円』(通称『イロモネア』)であろう。2005年から不定期に単発特番で放送されていたが、2008年4月からレギュラー放送が始まる。ただ、これも長くは続かず2010年3月で定期レギュラーは終了し、以降はスペシャルに戻ってしまう。このころからウンナンの実質解散説が指摘されるようになる。
すでに、2007年2月には『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が、ウッチャン単独の出演としてスタートし、遅れて2011年3月に『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)が始まり、ナンチャンは昼の顔となる。かつて、『ウリナリ』を放送していた局にそれぞれ出演しながらも、お互いが交わらない様に、不仲説や解散説なども加速するようになった。
ただ、今回のスペシャルでの共演は、そうした見方を払拭するものであろう。付かず離れずの関係を続けているのが、実際のところかもしれない。