東京ドーム周辺の東京ドームシティでは、16日の夜からイベント設営が行われ、日本のNPBでは見られないアトラクションや、コンサートさながらのグッズテントなどが次々に作られていった。少しでも早くメジャーの雰囲気を味わいたいというファンが、16日の夜から東京ドーム周辺でイベント設営を見守る姿も見られるほど、今回の日本開幕戦を心待ちにしていたファンは多い。グッズテントには早くも長蛇の列が出来ていた。
注目はやはり、7年ぶりの凱旋となるマリナーズのイチローだ。グッズ売り場を覗いてみると、イチローのコーナーが設置されており、オープニングシリーズのロゴが入ったグッズが飛ぶように売れている。既に品切れのアイテムも出ているほどの人気で、イチローグッズを購入したという30代の会社員は、「まさかまたイチローを見られるとは思ってなかった。これが最後という思いでたくさん買ってしまいました」と苦笑い。また、アスレチックスやマリナーズのグッズを購入したという学生は、「普段はこの値段で買えないから嬉しい。オンラインだと送料などもかかるので、きょうは奮発しました」と笑顔。2人ともメジャー開幕のチケットは購入しているが、プレシーズンシリーズは観戦せず、グッズだけ購入しに来たという熱の入れようだ。
巨人対マリナーズではイチローが9番ライトでスタメン出場。3打席無安打に終わったが、大きな拍手が送られた。21日の開幕2戦目には昨年まで西武に在籍していた菊池雄星が先発することが発表されている。雄星のメジャーデビューが日本というのは興味深いところ。プレシーズンシリーズは、昼間はマリナーズが、夜はアスレチックスがそれぞれ力の差を発揮し勝利を収めたが、アスレチックスと対戦した日本ハムの金子弌大が4回を3安打9奪三振無失点の好投を見せ、東京ドームに集まったメジャーファンを唸らせる快投を披露。シーズンに弾みをつけた。
17日に2試合で72,513人ものファンを動員したプレシーズンシリーズは、18日も昼と夜のカードを入れ替える形で開催する。グッズは早めに購入した方が良さそうだ。
取材・文・写真 / どら増田