K-1初参戦から「魔裟斗2世」と称され、後継者と目されてきた。今大会では師と仰ぐ魔裟斗から直々にエキシビジョンマッチを要請された。この日は「信じられない。やりたいって考えたこともなかった。体格も足りないし、闘うのはまだ先だと思ってた」と、夢の一戦を実感できない。
魔裟斗とリングで手を合わせるのは、2年前、中学3年生の9月に軽いマススパーリングして以来で、試合は初。千載一遇のチャンスに「魔裟斗さんとやれるのは今回1回きり。自分の力を全部出したい」「自分がどのくらいできるのか。圧力とかで下がらないようにしたい」と意気込んだ。
エキシビジョンのため、通常より大きい14オンスのグローブで行われ、わずか3分1Rの闘い。だが「いずれは魔裟斗さんのようにK-1を背負って立ちたい。このエキシビジョンですべてを吸収したい」と、帝王学を盗もうともくろむ。
この日はミット打ちを披露し、強烈な前蹴りやミドルキックでパートナーを数メートルも吹っ飛ばした。「全力でいきます」とエキシビジョンといえども本気モードでカリスマに食らいつく。