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北の湖理事長の側近がパチンコ契約で裏金を授受したとされる問題で相撲協会は及び腰

 1月下旬、動画サイト「You Tube」に、驚くべき映像が投稿された。

 動画のタイトルは「相撲協会 裏金 取引現場 パチンコ契約 X氏」で、その内容は北の湖理事長(元横綱)の側近で、50代の日本相撲協会顧問兼危機管理委員のX氏が、力士が登場するパチンコ台に関する契約を巡り、メーカーから謝礼約500万円を受け取ったとされるものだ。

 パチンコメーカーと相撲協会は、肖像権の使用などに関して、昨夏に総額1億円の契約を結んだといわれている。顧問X氏は、この契約を交わすにあたって、便宜を図ったとして、メーカーから現金を授受したという。

 この動画が投稿されたのは、初場所の最中だったが、相撲協会は沈黙を守った。そんななか、3月6日、大阪市内で開かれた理事会で、ようやく議題に上がった。

 関係者によると、声を上げたのは、1月31日の理事候補選で落選した、“反北の湖”の九重親方(元横綱・千代の富士)だという。

 ところが、外部理事で危機管理委員長の宗像紀夫氏(元東京地検特捜部長)は「情報収集して、必要があると判断すれば、危機管理委員会を開いて調査する。どういう流れで、こうなっているか分からない。今、調査するという判断はできない」と、完全に及び腰。

 側近の疑惑に関して、北の湖理事長は「調査の必要があれば、危機管理委員会が判断するでしょう」と話すにとどめた。

 近年、野球賭博や八百長問題などで、不祥事が続いた相撲協会だが、相撲人気も回復傾向にあり、1月30日には公益財団法人に移行したばかり。また、不祥事発覚となると、それに水を差す格好となり、下手をすれば、財団法人取り消しにもなりかねない。

 臭いものに蓋ではないが、相撲協会としては、この疑惑については、うやむやのままで終わらせたいというのがホンネか?
(落合一郎)

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